着くずれ★きれいな着付けと着姿は「補整」がポイント

外出着、お洒落着、礼装など・・そういった装いにはぜひ補整をしたいもの。

補整をしないで着物を着ると、動いているうちに衿元胸元に崩れが生じます。
が、そうかといって崩れを防ぐために紐をきつく縛ったり、何本も使ってたりすると・・

かえって「窮屈な着付けのうえに、キツく縛ることで逆に不必要な引っ張りやツレが生じて尚着崩れをおこしやすい」ということにつながります。それは凸凹状態のまま着付けるから。

そこで出来るだけ体の凹凸をフラットに近づけていくことがポイントになります。ほら・・何か物を包む時、どこか出っ張ったり斜めだったりすると綺麗に包みにくい。それと同じ。ましてや動けば尚のことですよね?

補整をすると、着付けの土台がしっかり安定するのです。補整がクッションの役目にもなるから紐がズレないし、仮にきつめに縛っても苦しさがないのです。襦袢もきちっと体に沿いますね。

私の場合、腰紐1本で着物の着丈を決めたら他には紐をもう1本(伊達締めはしません)だけ。あとはゴムベルト付きの帯板か通常の帯板で帯を締めます。
動けばそれなりのシワやタワミが出るのは当たり前で自然のこと。またそうでなければ着物が傷みます。戻すのも簡単、それは土台があってこそですね。
また、着付けだけのことではなくて着姿が格段に良くなるのです。

 ウエスト周りとヒップの補整

胸補整 和装ブラ、着物ブラ~着物美人へのコツと合わせてお読みください。

まず、トップバストからアンダーバストにかけてがフラットな状態だったら(ミゾオチの凹みがない状態)衿元胸元が綺麗に決まる他に、帯揚げが綺麗に納まります。

帯揚を結んだ中央部分が三角になったり帯の上に飛び出してくる・・そんなことが防げます。帯からのぞく前下がりの美しい帯揚げが実現。そのうえ帯の上に胸がのる・・なんてことも防げます。

手作りの補整

1 薄手のフェイスタオル、またはガーゼタオルを縦長に2枚繋げて長くします。横長に二つ折りにし巻くだけなのですが、長すぎれば切るか畳み込むなりして調節。

でその時に、もし背中側、腰とヒップトップの差が大きければその凹みの補整もしたいところなので、

2 薄手のタオルを四角く畳んで、先に巻いた腰まわりのタオル(ヒップの上部凹み部分)に挟む。

これで腰とヒップトップの差が軽減されます。そうすると帯の安定が良くなるんです。有りがちな「気付くとお太鼓のタレがめくり上がってた」などということもなくなります。
(椅子から立ち上がったときにお太鼓の「たれ」部分がペランと跳ね上がっているのを見かけることがありますよね。かく言う私も・・そのまま知らず街を歩いていたことが・・恥)

1と2を縫い留めたのを作っておくといいですよね。タオルじゃなくても、ガーゼ(医療用とか)や晒し(さらし)、必要ならキルト綿や脱脂綿を挟んだりして手作りするのもいいと思います。

初めて作ったものがこんなのでした。ヒップに当てる部分の横幅がもう少し広い方がいい場合もありますね。骨格や肉付きによっても又好みもあるでしょう。
自分の体に合わせて作るのもいいものです。ウエスト回りのみ、またはウエストの両側のみに厚みを足したり、背中からヒップにかけてのみの補正ですむ人もいるかもしれません。逆に、全く必要のない人はいませんよね(日常や本人の好みで、するしないはあるものの)

既製品、腰回り補整具の使い方

(1枚目の写真参考)
手作りしたものは最初のうちだけの使用で、後に購入した既製品が使いよく気に入っています。ただし家で着物を着ているときや普段着(近くのカフェや買い物などちょっとした外出)の時には和装ブラ以外の補整はほとんどしていません。

時折の使用で済んでるからか、7年も前に購入したこの補整パットはいまだに現役です。

使い始めはレース生地も硬く分厚い感じがしましたが、何度か洗ううち(洗濯ネットで)随分こなれて柔らかくなり厚みも落ち着き丁度良い具合になりました。ゴムシャーリングにマジックテープが付いてるのでサッとひと巻きするだけです。

巾の大きくなった部分を胸下に持ってきても(私はこちらで使用することもある)いいし、後ろヒップ側にもってきてもいいのです。

今のところはこれ一枚で補整しています(更に厚みがほしい場合用に付属のパットをポケット状になってる前か後ろ部分に差し込めるようになってます)しています。

補整と言っても人それぞれの体の線というのがありますね。着物を着ていくなかで自分に合った補整を自然に理解していくものだと思います。
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バスト、ウエスト、ヒップ一体型タイプもあり。

胸の補正についてはこちらで書いてます
胸補正 和装ブラ、着物ブラ~着物美人へのコツ