娘時代の着物を50代60代で着る、着物と帯の組み合わせ

娘時代の着物を50代60代で着るならコ―デ

50代60代でも着れる?娘時代の頃の着物 を、トルソーに着せ付けながら思いました。「着物そのものから感じるイメージと、着た時のイメージは違うもの」ということ。平面より立体になると、また全体で見るとイメージは変わるんですね。

自分が着るならこんな感じでと、ほんの一例ですが、これなら合うかな?の名古屋帯又は袋帯(二部式の前帯だけ)を巻いてみました。

半衿の色や質感によってもイメージは変わるものですが、トルソーに着せていたそのままに統一しています。帯揚げや帯締めひとつでも変化しますよね。半衿、帯、帯揚げ帯締め・・細かく変えていくとそのパターンにはもうキリがないほど・・

染大島風小紋に名古屋帯と袋帯の2パターン

30年近い空白のあと50代を手前にして再度着るようになり、それからはずっと半巾帯オンリーでした。今回は名古屋と袋帯で合わせてみました。トルソーに付けたままだった片身替わりの半衿をそのまま使いましたが、白半衿の方が良かった。

黒地の名古屋帯と組み合わせ

改めて着姿を見ると・・こんなのハデでも何でもない(八掛け以外は)
なんか面白い組み合わせないかな、なんて考えながら着せていましたが特に変わり映えしませんね。
同じ黒地の帯でも↑柄によっては見るからに若向きになってしまう。この黒地は大丈夫でした。抹茶色の帯締めはけっこう使えるんです。

ベージュ系地の袋帯との組み合わせ

色数を抑えた組み合わせ↓一番自分らしいかも。半衿もそうだけど帯締めの色も変えたいかな。

青地名古屋帯との組み合わせ

青も合うんだなと、ちょっと新鮮でした。帯と馴染む色の帯締め方がいい。一番しっくりきた組み合わせかも。
着物の柄の、寒色の方に帯回りの色を合わせると落ち着く感じになると思いました。のちにこの小紋は、八掛を全部外して単衣にしたのです→(えっ?全然いける60代でも着れる娘時代の染大島風着物

※2023年9月にはこの着物に関してまとめたブログを書きました→(19の着物を60代が着るためにやったこと荒ワザお直しと小物合わせのコツ

縦縞に蝶柄の紬

蝶のイメージが可愛すぎる・・と思っていましたが、こうして全体で見るとそう思ったほどでもないか?と感じました。蝶が意外に目立たない。

全体の色と「縞」のおかげですね。刺繍の超柄が、ぱっと見「花びら」?にも見えます。八掛けの色は好きです。この色はありがたかった。

辛子色の名古屋帯と組み合わせ

イメージしていたより今一つな組み合わせになりました。帯締めのせい?
 「縞」のもつイメージから、こういう着方組み合わせじゃない方が個人的に好きかも。帯揚げはあってもいいけど、帯締め要らないかなこの着物には。となると、「引き抜きの角だし(本角だし)」ですね。それか半巾帯。

薄いグレー地名古屋帯と組み合わせ

やっぱり半衿変えたい。ラフな着方が合いそうな着物だと思いますけど・・。

イカット名古屋帯と組み合わせ

この帯も悪くない。この中では一番落ち着く組み合わせ。アンサンブルで着てみるとどうか?カタモノだから羽織の分量が多い(長い)と重く(モッサリ)見えたりしますが、縦縞がそれをカバーしてくれるみたい。

ただ思っているのと、こうして着せてみるのとではやはり違うものですね。実際に自分が着るとまた変わるのでしょうね。
こんな風に触れてるうちに、なんだまだまだ着れるじゃん👍と思えてきます。結論は、20代の頃の着物でも50や60代でも着様によって「十分着れる」です。(今回の着物に関しては)

若くて(ハデで)気がひける着物は、羽織で着物の見える分量を減らすといい。とはよく聞くことですよね。半衿や帯周りでも印象が柄っと変わるし。

結局は着る人の好み。その人の持つ雰囲気にもよるのだろうなと思います。あとは臆することなくいさぎよく自信もって(笑)
普段着お洒落着は、着たいものを着たいように着る!に尽きますね。