胸の補整「和装ブラ・着物ブラ」が着物美人へのコツと経験

胸元が決まるだけで、着付けが決まるし着崩れも気にならない。着物を「着慣れた」感じの「キレイな着姿」になるには、衿元胸元がほんとに大事ですね。

着物は「胸」で着る



和装ブラの必要性

きちっと抜いたはずの衣紋が気が付くと詰まってきたり、いつの間にか衿元が崩れて半衿が着物に隠れていたり逆に片方だけ出すぎてきたりと。それで崩れが気になってつい何度も胸や衿元に手をやってしまうことが・・

衿元の崩れそのものより手をやるしぐさ自体が、見た目にもあまり良くないもの。側にいる人も本人もなんだか落ち着かないですよね?せっかく素敵に装うのですから自信を持って着物を楽しみたいものです。

衿元を整え落ち着かせるためにも「和装用のブラジャー(和装ブラ・着物ブラ)」が必需品なのです。和装ブラは、洋装のブラと違って凸凹にはならずなだらかなラインになるのが特徴です。この「なだらかな胸元」が重要で、キレイな胸元と美しい着姿はもちろんのこと着くずれ防止の大事な役目があるのです。

和装ブラは胸をつぶすために着けるというイメージがあるかもしれませんが、つぶすというよりは、膨らみを上中心に持ち上げておさえる(キープ)という感じ。さらに、和装ブラのつけ方でも「寄せない上げない」というイメージがあるようですが、実は「寄せて上げる」のです。

・・それじゃ洋服の時のブラと同じことじゃないの?と思いますよね?

目指すのは「はと胸」といわれる形なんです。肝心なのはトップの上、骨ばったデコルテ部分に肉付けをして「はと胸」に近づける。初めに書いた「寄せて上げる」というのはそういう意味からです。

胸上中心に向かってお肉を集めるイメージ。だから「寄せて上げる」。胸上部のなだらかな丸みを起点として胸全体を包むという感じ。起点から下の凹みが少なければ少ないほど綺麗に、ヨレなくモタツキなく包める。結果、着崩れも起きにくいということになります。

和装ブラにプラスひとワザで、もっとキレイ

ブラの衿ぐりあたりに付いている三日月形のパットだけでも間に合う場合がありますが、足りない人にはプラスひとワザで、更により良くなります。

例えば、私の場合は鎖骨の下がわりと凹んでいますから、よくやる方法として写真のようにガーゼタオルやハンカチ、時には薄いフェイスタオルをたたんでブラに直接挟むか、ブラと肌着の間に挟むとか(この上に着る肌着がガーゼやサラシ素材だと滑らずズレにくい)しています。

※デコルテに肉付け⇒胸のトップをなだらかに。

出来れば更に、みぞおちの凹みにも肉付け(過去ページ→きれいな着付けと着姿は「補正」がポイント)すると、もっとも凸凹のないフラットな胸元を演出出来ます。特に正装シーンにはおススメします。その理由は次に。

トップとアンダーの差が大きいほど、大事なひと手間

みぞおちの凹みを補整するその効果は、帯の上に胸がのっかる現象(着崩れの要因のひとつ、また見た目の老けた印象)や、帯揚げの結び目が上ってきたり結び目が三角になったりの現象も防ぐのです。(きれいな着付けと着姿は「補整」がポイント)これは、和装ブラをしても尚トップとアンダーの差が大きくて困る・・そんな時にも。

このひと手間で、いきなり着物美人。いちばん目に付く胸元の姿が格段に良くなるのです。また、胸元の美しさは背筋も美しく見える。着物姿に自信がつきますよ。

街を歩く自分の姿が鏡に映るのを見た時、上半身がスッと伸びたキレイな着物姿の自分がそこにいたら嬉しいじゃないですか?写真写りも格段に良いです。

以上、「着物は胸で着る」ということはこのような理由からなのです。

和装ブラの選び方私の経験から


代表的な和装ブラを楽天ショップから参考に貼り付けました。和装ブラは使ううちに多少伸びてきますので、サイズ選びはそのあたりを加味しつつアンダー重視で選ぶといいです。トップで選ぶと、後にはアンダーが伸びてきたときに緩々になりますから。

※ただ、トップとアンダーとの差が大きくなればなるほど、その兼ね合いは難しくなりがちですよね・・ふくよかさんには、それが悩みの種でもあります

ファスナータイプやかぶり式、えりぐりの形やデザインもいろいろです。メーカーや作りによっても大きさが微妙に違いますし価格も様々。自分に合うものに出会えるまでは、洗い替えも含めて数点試し、感じをつかんでいくといいですね。

私が初めて和装ブラを買った時には(呉服店)バストサイズを聞かれ、それに合わせてLサイズを勧められました。(洋服のブラではアンダー75、トップ90を使用してました)なのでLだそう。

初めてのことだったので店員さんのお勧め通りに購入。でも何度か洗濯(洗濯ネットに入れて)するうち完全に全体が緩くなってしまい、特にアンダーの緩み加減が気になって仕方ありませんでした。ふくらみが下に下がるんですよね。

それからはMサイズと決めています。始めは多少キツイかな?くらいでも、すぐに程よく伸びてきますから。

・・後日談・・

のちに、え~!?という着付けに関する新発見も。踊りの先生から教わった、和装ブラのつけ方これもよかったら参考にどうぞ。

それこそ、様々なタイプのを(「しとや華」とか「美楽っく 」も)使ってはみたけど、私にはタンクトップタイプは合わなくて、アンダーをしっかりおさえるものでないとダメなんだと納得しました。肉付きのよい下垂胸にはソフトなタイプはムリ~!

60を過ぎた2020年にも和装ブラを紹介しています。
※ブログページ→フルパットの和装ブラ

そして2022年に巡り合った和装ブラが、いま一番のお気に入りとなりました。私好みの着物胸ラインがこれで叶います。