レトロな雰囲気の大島に博多献上半幅帯で、身八つ口のゆとりと絹の音

一時雨の雲行きが怪しいくもり空。ここはやっぱりポリエステル着物かなと思ったが、まてよコレならもし水ハネや雨に当たっても、まあ自分でメンテも出来るし気安いか?と決めたのが大島だ。

落ち着いた朱と黒の縞々(子持縞?)色的にもレトロな雰囲気の大島。母の代から永く又よく着込んできたから、もうトロンとした感触で垂れもののようになっている。家着物や稽古にはピッタリの着やすい大島だ。

一瞬名古屋帯に手を伸ばしたが・・けっきょく支度の楽な半幅帯に。
襦袢の袖振りが思いっきり出ちゃってて、襦袢の前後身八つ口を優しく引っ張り上げ速攻直した。着物と襦袢のサイズが合ってるのにこうなる場合には、襦袢の紐位置が着物のそれより高すぎたりするからだ。襦袢の脇線にゆとりがなさすぎたというわけだ。

あまりに脇あたりをピターッと着付けると、特に踊りでは腕を高く上げるから可動範囲を遮られ都合が悪い。だから襦袢と着物との脇線には、けっこうなゆとりをとって着たり時には上記のように手直ししたりする。
リバーシブルの博多半幅帯は今回は献上柄の方を出した。

好きだなやっぱり博多献上の質感にシュルシュルッと絹ずれの音。帯を巻き結ぶときにはキュッと音。また深い呼吸をするたびにギュッギュッと鳴る絹鳴りの音。

約2ヶ月ぶり、今日から元の稽古会場へ戻った。徒歩だったりバスだったり自転車(シーズン限定)だったりと、通うのにはとっても楽な場所だ。改めてありがたく思う。