希少?な野蚕糸で織りだしたとりどりの優しげな色と古典的な柄、この全てに惚れてしまっての購入だったわけだが、これが長いこと締めるタイミングを逃し続けてきた。
「今日はアレ!」とようやく締める気満々になった昨日の稽古日。踊りサークルでもお披露目できたし好評で嬉し。

柔らかものの着物じゃなくもっとカジュアルにしたかったから、いつものあの包容力あふれる大島との組み合わせにした。
先月にも洒落袋帯を合わせた(過去ページ新年の着物、ブルーの渦巻きが決め手の洒落袋帯と藍大島の同系色な組み合わせ)この藍泥大島は、完全なフォーマル帯以外なら金銀が入ったものでさえ合っちゃうし、今あるどの帯とも相性良しという活用度抜群な紬。
かつて初めて手にした野蚕糸の帯は、馴染みのある「家蚕(かさん)」に対しての「野蚕(やさん)」で、ムガシルクという名でも帯や着物をたまに見たり聞いたりもしていた。
私にとってはこれが初めてのムガシルクだが、野蚕にもまた種類があって興味深い。中には繊維のダイヤモンドと呼ばれ珍重されている「天蚕」というのもあるらしいが、一生のうちにお目にかかれるだろうか?(笑)
今回は角出し結びにした。多彩な切りばめ柄で、太くて節のある横段部分がまた趣があって野性味も感じられる。
着物率が下がれば、稽古にもあえてお太鼓系をしないと名古屋帯も袋帯も仕舞いっぱなしになる。そうすると当然帯周り小物も。
それを防ぐためにも多少なりとも頑張らにゃあいかん。と心新たにしてるこの頃だ。