10代の着物を60代が着るためにやったこと荒ワザお直しと小物合わせのコツ

ほぼ2ヶ月ぶりに更新してみた。

というのも、昨年冬に直した着物(ハデな八掛を外したい!娘時代の着物を60代でも着るためにお直しをしよう~)を今日は稽古に着て行った。直すだけ直してその後もちゃんと着てたか?の記録もしたかった

19の頃の普段着物

袷から単衣にした45年越しの染大島風赤い着物

19歳の頃、いやもう少し前だったかも?母がお出かけ用にと誂えてくれた染大島風の小紋。その年にしては地味っぽい色柄だったなと思うのだが袷(裏地付き)の仕立てで、のちに問題となった八掛がまさに蛍光色なオレンジだった。

昔むかしは”若い娘”のといえばまずはオレンジといった感じだったナ~。

これが外した裏地全部、胴裏とオレンジ八掛。すっぽりきれいに外せたようにも見えるが、襟部分だけはこの着物の場合(仕立て方の都合上面倒なことになるため)キワッキワで切り外してやった😏

染大島風というのは、正絹の本場染大島によく似せたおそらくこれは手触りからして絹に綿の混紡。普段着洒落着として誂えるのに手が出やすい価格帯だったのだろう。

てなことで、40代後半から時々着物を着だして今に至るが、この娘時代の着物もこれまで何度かは着てきた。母の思い出とともに。(着物は45年以上越し・・すごッ)

どちらかというとフォーマル系より普段にちゃちゃっとの着物が好きな私。この色柄は嫌いじゃないから勿体ないなとの思いと、ちょっとしたほろ苦い?思い出もあってか手放せないんだな。。

もうちょっと自分で着ていたいかなと、ようやく思い腰を上げてハデな八掛を外したら、これが随分と気持ち的に着やすくなった。ぜんぜん平気じゃん!まだしばらくは着れそ!とちょっとウキウキした。

稽古での先輩方の反応は、「いつも地味なのばかりだから、可愛い」「まだまだ着なさい」と褒めてくれちゃうし。私自体も高齢だけど、もっと先輩の方々からすると「可愛い」といった表現になるようだ😅

稽古着やちょっとそこまで着くらいというか遊び着に楽しめそ。

色使いで遊ぶ娘時代の着物

白半襟とか正統派的な合わせ方だと無理やり感が出るので、ここは考えたほうがいいと思い黒の入った柄半襟を入れた。ゼブラ柄は意外にも使いまわしが効き活用大なのだ!

そして帯にも黒を。灰と黒の変わり市松だ。ちょっと幅広の半幅帯を片ばさみ結びに。

フリや袖口から見える長襦袢(二部式)の袖色も濃いものにした。これは紫。

結局着物のトーンを下げるのがポイントかな。こんな赤っぽくて柄々な着物も、濃い色渋い色小物で締めつつ遊び感覚で着れば気持ちにも馴染んでくれるようだ。

ということで、ハデな(若向き)八掛を外して(胴裏も)単衣にしたら、ことのほか着やすくなった娘時代の着物。もうしばらく頑張ってもらおうと思う。

こんなに着て自分で手も掛けて、そりゃ亡き母もたいそう喜んでるに違いない😁

(※この染大島風のコーデなど関連ブログは←ココ。2014年から度々着用してきた)