着物のモンペを作るアイデアな方法、追記あり

最近ふと思い立ったのが稽古会場への自転車通い。雨さえ降らなければ冬以外は自転車でシャーッと10分程度の距離だ。

着物を持って自転車で行き向こうで着替えるというのは、一度やってみたけど荷物だし帰りに又着替えるというのも難。そこでやっぱり考えるのが「もんぺ」だが、今でも有る2着のもんぺはなんとなく穿きたくない感じ。
そこでサロペットパンツを着物用にリメイクしてみようと考えた。

既製品のサロペットパンツをちょこっとリメイクしたら着物に快適なモンペが出来た(和洋両用)

ネットショップで買ったサロペットは元の状態がこんな感じ。これは股上が低いので着物にも穿きやすいはず(股上が高いと着物には履きづらいのだ)しかも肩紐がかなり長いから着丈の大幅な調整が可能なのだ。肩紐は前で穴に通して縛ってあるだけのもの。
着物の上からダボッと着るので大きさ必要で4XLを選んだ。綿ポリ素材だ。前に大きなポケットふたつ。これで2000円もしない価格だったからありがたい。

① まずは裾のゴム通しを。裾の縫い代を1cmほど解きゴムを通して閉じた。これだけのことで十分モンペとして使える状態に。
しかし私としては背中の部分がちょっと気になる。なぜなら帯をしたときにその上部まで覆う感じになってしまいシルエット的にイマイチかなと。そこを踏まえつつ手を加えた。

② 背中側に縫い付けられていた肩紐を一旦切り落として、背中の当て布を内側に少し折り縫い止めて短くした。紐を折込み線に添わせて付け直した。肩紐は交差させる。
前側に付く紐は元のまま穴に通し結んでるだけだが、必要に応じて縫い付けるかも。着ながら利便性を考える。

③ 背の中心内側にキモチ程度だが緩めにゴムを縫い付けた(有っても無くてもいいが背中のダボ付きがわずかでも収まるかな?と)

これで完成。かなり大きいからお尻周りがダッボダボ。しかしそれが重要で、着やすさや穿きやすさ動きやすさ着物の裾の収まり感ともに十分必要なサイズ感なのだ。紐の長さが大いに役立ったわけだ。

これで3枚めの着物用もんぺ

12年くらい前、当時の先輩から着物モンペをお借りして実物をコピーし、見よう見まねで作ってみた事があった。冬季に4、5回穿いたが後には柄があまり好みじゃなくなった。

そのあとエスニックなサルエルパンツ(アラジンパンツ?)を買ってそれも何度か穿いたが、色柄キツいしそもそも洋服用だから帯の上にはちょっと穿きずらかった。

そんなこんなで、要は腰上から楽にすっぽり覆うスタイルがよくなったわけ。色もシンプルでなんなら洋服として着てもよし(着ないけど)というような。

出来上がったのを実際に着物で着たらこんな感じ。→後日穿いてみた

<追記>実際に着て動いてみて直した部分、これ大事

これは必要なかったなと元に戻した部分が②と③。結局は背中の折込み縫い止めは元に戻してゴムも外したし紐も元通りに付け直した。
余計なことせず紐を交差するだけで良かったのだ。

前当ての中央をダーツのように少しつまんで縫い止めて上部の巾を狭くした。そう、大事なのは前当ての巾だったというわけ。
結果、前肩紐が中央に少し寄るから、動いてもずれ落ちることなく安定する。
更に、穴に通し結んでいた前紐は直に縫い付けた。

これで快適完璧な着物用のサロペットパンツ(モンペ)になった。