7月の薄物絽小紋は「うそつき」肌着と下着、袖と衿のこと

先月の下旬から既に薄物を着始めていたのだが・・盛夏7月!薄物の季節だ~
1週目、今日の着物は絽の小紋。
この袖丈は一般的な49cmよりちょっと長めの53cmだ。盛夏用の長襦袢には袖丈の合うものがないから、着物の袖裏面に直接「うそつき」の袖を縫い付けてある。
昔母が持っていた絽の二部式襦袢(ポリ)だったのを、私が袖だけ外し「替え袖」として使っていたものだ。のちには袖丈を伸ばしたが、元々の袖底に縫い代がたっぷり有ったからできたこと。

この場合の身頃も同じくうそつきで、袖なしの絽半襟付き襦袢を着てる。これはポリ麻混で、元は長襦袢だったのを単純に短くし袖を外したものだ。そのうち肩幅を身頃ごと細幅にカットする予定。その下には裾除けタイプの着物スリップを着ていた。
こういったうそつきの「内袖」「付け衿」は昔からあって、踊りサークルの皆さんは普段着稽古着はほとんどコレ式だ。

晒し素材の半衿付き筒袖半襦袢をサラリと着る方法もあるのだが・・。

袖振りの見栄えもあるが、それよりも稽古には袖に若干の重みがある方が踊りの所作がし易いのだ。薄物だけに軽過ぎる袖は懐手(ふところで)という所作がちょっとしにくいから。
この絽は色柄のおかげか透け感があまり目立たない。だから6月中旬過ぎれば着て大丈夫そうだ。
先月下旬の稽古こそコレにすれば良かったヮ。

真夏の稽古にはもうポリの洗える着物一辺倒だ。いろんな意味で気兼ねないのが一番。