裏地全部(胴裏八掛け一体型)が紬地の、一般的な胴裏の袷仕立てよりも暖かい大島紬を着た。それは踊りの稽古日ではなく今度ある高齢者文化祭のリハーサル日、昨日のことだ。
大きな織り柄がちょっと若向きな感じもするが、泥染めの大島自体が落ち着いてるから年齢を限らず。こんな大柄もいいものだ。半衿は真っ白無地より少しの柄物で。
夏の暑い時に一気に縫い付けた(そのページ→長襦袢いらず、うそつき袖付きにした5枚の紬着物)「うそつき袖」付きの着物だが、この方式は身支度も楽で好き。
帯はどれに?と選んでいたらミンサーが目に留まった。そういえばこの数年使ってなかったなと思い手に取った。大島紬といえばミンサー帯かな?やはり相性がいい。大島もミンサーも、南の風と土の匂いを想わせる。
この日は雨のち曇り。大島は水に強い印象だが、わざわざ水はね泥はねで汚したくはないし、だから着物の裾まですっぽり覆う雨コートにした。
ところがこの日は時折突風が吹き荒れ、リハ会場を目前にして突風が一気にビルの谷間に流れ込んで竜巻状態になった。瞬間後ろ側から強風にあおられフラフラと危うく転びそうに。一緒にいたサークルの人達は私より高齢だったしもっと危なかったが危機一髪。
柱に隠れたりしがみついてじっとしてたりお互い支え合ったりと。これでもし転んだりしてたら文化祭出場もおじゃんだった。事実、他所のサークルのお一人が前方へ吹き飛ばされ転び、頭から流血し肋骨を骨折したと。気の毒すぎる。。
このことに限らずとも、ともかくは文化祭が終わるまではケガや体調にはお互い十二分に気をつけようねと声を掛け合っていた。今時期はほんと道路が凍れば滑るし転倒が怖いからみんな気も張り通しなのだ。



