長襦袢要らず~着物に内袖を付けて、うそつき袖付きの紬着物完成

長襦袢から外した袖を着物に付ける作業が終わった。
 ※先日のページ→(着なくなった長襦袢から半襦袢とうそつき袖に)の続き。

襦袢の袖は無双(袷で二重)だから着物も袷。ほとんどが色柄のはっきりした襦袢袖だから、カジュアルなものということで紬の小紋を選んだ。それに袖丈も関係する。

1組だけが袖丈47センチだから同じ袖丈の紬に合わせた。偶然、着物もうそつき袖も同じ縞柄になった。
大柄に小柄。
花柄に市松
石畳にウロコ。
よろけ縞に小花。
この襦袢袖が裏表色違いという面白みありで良いのだが、一方がピンク、というよりまさに濃いめの桃色!という、高齢の自分にはまーキビシイ色。どうせの赤系ならもろ赤とかさ・・などと手前勝手なことを言う。
それで、無双袖の仕立て方そのものには反するけれど裏返しで使うことにした。逆に、無双だからこそ可能なアイデアじゃないか!?元の形にとらわれない柔軟な思考~ww

完全ではないが一応はアイロンも掛け直して折り目を逆にした。その状態で着物の袖に付けた。着たときの袖振り側を見るとこんなふうに内側のグリーンが見えるというわけだ。グッジョ~ブ!

ということで5枚の着物に内袖付けが完成。計10袖分だが縫う範囲が40センチほどづつだから、取り付けは思っていた以上に早く終えた。
※着物の袖付部分の縫い代に、着物の表面に貫通しないよう縫い付ける(まつり縫い、隠し縫い、ひと目落とし縫いなどで大雑把に)

うそつき袖の替え袖や内袖(付け袖)の取り付け方は過去ブログでも書いていた。

着物に親しみ初めてからというもの、着物まわりの趣味嗜好はコロコロと変わり続けるから尚の事お金を掛けないよう工夫するしかない。自分でその分手間を掛けなければいけない。しかし、それもまた面白かったり楽しかったりするのだ。