に続いて、ようやく書く気になりました。
この前は黒地の浴衣だったので、このピンク兵児帯でも大丈夫だったのですが、この紗の着物はちょっと可愛げな小花柄ということで・・・
さすがにこの兵児帯では全体が甘いイメージになりますから、いくら気にしない私でも(>_<)・・ってことで我が家のトルソーさんに着せてあげたのでした。
個人的に本角出し結びが好きです。その理由は
💛 袋帯でも名古屋帯でも、このような兵児帯でも出来る(袋帯や名古屋帯は柔らかめがよい。また、逆さになったり裏が出るということで柄の位置や向きなどでも向き不向きがあります)
💛 昔の短い名古屋帯はうってつけ。
💛 帯締めや帯揚げは、使わなくても使ってもどちらでもいい。
💛 お太鼓部分が下目になるので背中がラクだ。
💛 背中からヒップの流れる線が美しく見える。
💛 四角いカッチリお太鼓より抜け感があってこなれた感じ、表情がある。
💛 女性っぽさが醸し出されるけど小粋で可愛さもある。
💛 羽織やコートを着た時の、横から見たラインが美しい。
などなど・・・
まぁ私の好みは置いといて、では手順を書きます。
兵児帯で本角出しの結び方~帯枕(角出し用)、帯揚げ、帯締めあり
この兵児帯は長さが4M位あります。一般の袋帯と同じくらいですね。
❶ 右巻き左巻きどちらでも。写真では、向かって右がテ、短い方。向かって左がタレ、長い方。
❸ 見えずらいですが・・
結んだタレを全部引き抜ききらずにお尻のいい位置に残しておく。兵児帯の裏面が出ていますよね?。これがお太鼓でいう「タレ」となります。
ここは、あらかじめ決めたテの長さによって大きくも小さめにも、広げたり半巾にしたり、または蝶結びにしてもそれは自由です(帯全体の長さにもよります)
これで、「角、ツノ」になるリボンが出来ました。
❻ いわゆるお太鼓部分になるのが2枚合わせのようになっていますが、そこは輪になっていますね。分かるように私の手を入れてみました。
本来、以上で本角出しは出来上がりなんですが、お太鼓部が大きすぎます(ダラリと長い)から、今回は帯揚げをします。帯枕ありなしどちらでもいいんです。
❼ といっても面倒だったので帯揚げではなくちょこっと帯枕のみしてみました。実際帯枕(帯揚げのみでも)をすると安定しますよね。
お太鼓の輪の中から帯枕を入れ(写真右下)長さを調節するように折り込んでから帯枕の紐を縛る。そこを左右見てみると(写真左と右上)帯枕で折りたたんだ部分が見えていますね。
❽ 写真左、こんな感じになりました。
更にですが、今回は帯締めもしてみます。そのために❼で大体の調節をしておきました。
❾ お太鼓の下、輪に帯締めを通してリボンの下位置に持ち上げギュッと締めておわりです。
その出来上がりが、一番最初の写真です。
または、お太鼓の輪から帯締めを通すのではなく、長い分を折りたたんだその輪に帯締めを・・という方法もありますね。
今回は「本角出し」ですが、「角出し」と言っても様々、今はオリジナリティにあふれていますよね。自分が一番やりやすい手順や形、方法で楽しめばいいし、もっと言えば作っちゃえーと思います。
ちょこっと帯枕の、紐がニットで締り良く、苦しくならないので、私は普通のお太鼓にも使ったりします。