初稽古の着物70代80代と、柔らかものが苦手な60代

記憶違いで出向いた稽古(先週の稽古日予定からの・・)には、私の他に2人の先輩も同じく来ていてちょっとホッとしたもので・・

せっかくだからお茶でもと、近くのファミレスに寄り3人だけの新年会と相成ったのだった。2人とも付下げ訪問着だ(私は普段の縞紬だった)

髪にはカラーエクステを使いお洒落に

もう着れないから今回を最後に着て来たというが、なにがなにが、まだまだこの先もずっと着られますやん!という、着物も帯も辻が花、美しい色合いだった。
お2人とも髪を自分で結って新年らしくきちんと装って来たのに、勿体なかったよホント。けど予定日を間違ったおかげで、思いがけず楽しい時間を過ごせた👍

てことで今度こそはホントの初稽古、扇初めである今日。

実際は普段と変わらない稽古であり特別なことも無いわけだが、先生や今回来られていた先輩方の装いを撮らせてもらった。

まずは上のお二人さんの今回の装い。

着物の楽しさのひとつには、素材や色柄などの染めや織り他、様々な技法にふれられること。手にとり愛で味わうのが好きだ(他人様のを無造作に触るのは憚れるが)

先生は、お母さまの付下げ訪問着だという一見色無地だが刺繍で柄を表現した逸品。

ポンポンと飛び柄の刺繍がいろいろで可愛い。臙脂色が綺麗に生え揃った白髪にすごく映えるんだな。そう白髪に赤いルージュが映えるのと同じ、憧れのひとつだ。

では60代の自分は、紫の飛び柄小紋だ。頂いた着物だがこれで2回目の着用。頂きものは自分では選ばないであろう色柄に縁できていいものだ。

赤系の柄半襟を掛けた市松桜の長襦袢は袷仕立て。昨今は袷の長襦袢といっても見頃は単で袖のみが袷(袖無双)仕立てだ。コレは見頃もすべてが袷だから北海道の真冬には温かくてありがたい。

紫の帯揚げは結ばずに珍しく「いりく」にしてみた。簡単で良いものだ。

なんだか随分とピンクに強調されて写ってるが、赤紫から灰紫に辻が花などの柄。

着物初めの頃、雑誌の帯を見ていい色だなと思い似たような色味の反物をオークションで見つけてネットで仕立ててもらったものだ。

初めての自分で帯のお誂えっていうやつだったが、市内の呉服店で誂えることを思えば激安の破格値だったな。

帯芯には一番薄手のを使ってもらったためか、けっこうなしなやかさで、結びやすいようで微妙に結びにくい名古屋帯だ。だが今でも気に入ってる。長さも現代に合せて長いから角出しにも出来る。

このような柔らか着物はどちらかといえば苦手だが、まあたまにはいいものだ。