11月最初の着物に赤城生紬の胴抜き仕立てを着る(胴抜き着物の裏面画像)

11月初めの稽古日、行く道すがら北方向の空が黒っぽい雲に覆われていた。こちら側は晴れ間が出てるものの、なにやらカラスの合図みたいに遠くでガーガー鳴きだすし。風も強く吹きだしてやな空気。。

稽古が始まると、いきなりバラバラと音を立てて氷が降り落ちてきた。そうゆうことかぁと、さっきの空模様から納得がいった。予報では雨マークもなく曇りだったけど、北海道の11月は冬の始まりだもんな。来たぞ冬将軍。

冬といえば着物はすでに袷仕立てを着ているのが普通だが、私はほぼ1ヶ月遅れの袷。いや袷に入る前に、まずは胴抜き仕立てにしておいた。(稽古にはまだ暑いし暖房も自動で入ってしまってるし)

胴抜きは単衣と袷の中間的存在。単衣から袷へまたは袷から単衣へ移るわずかな期間その合間に着るという「合着」だが、袷の時期に好んでその胴抜き仕立てを着る人も多い。踊りの衣装にもよくある仕立て方だ。

その胴抜き仕立て自体にも好みのカタチがある。(胴抜き仕立て着物についての過去記事⇒これで分かる!「胴抜き仕立て」着物のこと「袷」と「単衣」の違いも

今回着た胴抜き仕立ての裏面はこんなふうだ(広衿だから衿裏地あり)。裾裏周りと袖口裏に八掛け地が付いている。
だから、裾周りと袖口だけ見ると表面からは袷仕立てを着ているように見える。袖振り側からは襦袢の袖が見えるから、袖の白い裏地(胴裏地)は省くスタイルだ。

ということで昨日の稽古で着たのは、板締め絞り?の赤城生紬。紬だから節はあるけどフワッとして軽い。
この紬は2021年2022年、今回。去年は着なかったようだ。

この頃はまたお太鼓をしなくなってる。ほぼ稽古でしか着なくもなってるし、とにかくチャチャッと着たいし、あれこれ小物も使いたくない。だから結局半幅帯になるんだ。
いきなり降り出した氷は雨になり、やがて止んで帰りには傘も要らずに助かった。

来週からは袷着物にしよう。コートだけじゃ夕方近くの帰りには首元が寒いだろうから、とりあえずショールは必須だなあ。