5月下旬と言っても夜の集まりだからまだちょっと寒いかな?とは考えたが、実際はいい感じのそよ風の中、レースの袖無しを羽織ったのみで十分な心地よさだった。単衣は自分ともう一人のみで他の方々は着物暦どおりの袷だった。
グレー地に裾や袖に柄が織り出されていて、塩沢お召の訪問着とも以前には聞いていた。本塩沢のシャリ感が涼やかな一枚、けど色柄的に地味~な雰囲気でもある。

自分が思うところ、この着物の良さを特に感じられるのは昼間の太陽の下、明るい場所だ。それはたぶん、強い撚りをかけた糸(緯糸)で織られた表面の細かなシボというか凹凸が、光に当たってキラキラと輝くからだと思う。
合わせたのはアイボリーの単衣帯、博多献上。帯の柄からとった紫の帯締めに、着物のグレーに馴染んだ青緑の帯揚げ。
お食事しながらの会話で、この着物のエピソード(過去ブログ⇒塩沢お召が水で縮んだ!無知ゆえの着物失敗談)を話した。それはお馬鹿すぎて笑って頂くところであり、またそこから、着物上級者さんの「本塩沢ならではの参考になる話」を聞くことが出来た。
お一人は、本塩沢を一日中着ていたら(以前は長いこと呉服店にお勤め)帯下の蒸れでその部分が斜めに縮んでると。帰宅して着物を脱いだらそんな状態になってるとの話。着物のお手入れは必ず専門に任せるらしく、汗抜きとその仕上げをしてもらっていたようだ。
その話から、もうお一人は先の蒸れる状態がよく分かってるので、そのために本塩沢はあえて袷の仕立てにしてると。胴から下を裏地付きにした胴抜き仕立てのもあるのよと。
そして、雨になるかも?な日や湿気の多い日などにも絶対に着られない、限定される着物よねと話はまとまる。そういった諸々の事情が私には絶対無理だから本塩沢とは全く縁がないのよ、というお方もいた。
そう、帯下の蒸れも気になるからこそ、自分も本塩沢を着るのは一瞬の時期のみ。色的に秋でもいいが、なぜか毎年着忘れる。
さて、今月のお食事はこんなお店で。入口が洒落てた。
あと甘酸っぱいシャーベットもあったっけ。
終了後、一度行きたいお店があるとのことで誘って下さり二人だけの2次会へ。着くとそこは日本酒専門の商店?
かとおもいきや、奥の細道へと通され暖簾を潜ると別世界?な空間があった。そこは立ち飲みスタイルの日本酒BAR。
日本酒の奥深さにすっかり酔ってしまった。店主との会話、客同志の会話、ご一緒した方とのこれまた深い会話。ほんと楽しかった。書き留めたいこといっぱいあるが、ここは心に留めておこう。
着物が取り持つ、充実した一夜の出来事だった。
ジョッキビール3杯、ジンジャーハイボール1杯、日本酒3杯。日本酒はやっぱり効く!家に帰ったら、速攻眠てしまった。




