洗い張りした反物と未仕立の反物

母のお下がり着物に多かったのはウールや化繊交の普段着物です。踊りの稽古などに喜んで活用させてもらっているの。

正絹の訪問着から小紋などは私にすると、いったい何時着る?な派手目のものばかりなので、恐らくこれは一生着ないだろうなと思うものは思い切ってリサイクルショップに持ち込んで手放しました。勿体ないですけどね・・

母の思い出も多々あるけれど、姉達は着物は全く着ないし貰ってくれる方も身近にいなく、私の家にもそんなに収納しきれない・・

ということで本人とじっくり話し合った末のことです。逆に数は少ないけれど紬類は思いっきり好みだったので、それは喜んで貰いました。

今でこそもう全く覚えてない母だけれど、譲り受けた母の着物や帯の数々それでも私には充分すぎる。ほんとにありがたい!

身丈身幅は直す必要はなく、裄丈を必要なら直すくらい。骨格や手足の長さは昔の人にしては大柄な母でした。

ただ現代は昔より裄丈を長く着る傾向なので、それは必死で裄出しをしたものです。多く出せても3センチ。それでもその3センチで着上がりは全く違うってもの(1センチでも違うよね)

特に、踊りの時には裄が足りないと所作がしにくいのですよね。

さて本題。

仕立て待ちが3反残ってます。しばらく振りで出してみました。これまでも数着分を洗い張りし仕立て直してきましたが、あと残ってるのがこの3反です。

母の、未仕立てのままだった臙脂系の縞紬。臙脂っぽい色は母の一番の好みでした。
紫より少し青寄りの色・・ツバメ絣の真綿紬。袷の着物で何度か着た後に一昨年洗い張りしてもらい寝かせたまんまです。胴裏と八掛けも一緒に洗い張り。

八掛の同系色、紬着物に同系の色は、普段着でもお洒落感が出る感じがします。
これも洗い張り済み。袷で羽織とのアンサンブルだったものです。鳶八丈って聞いてます(黄八丈のとび色)
シュッシュッと絹鳴りの心地よい音のする厚地の反物です。羽織はほとんど着ていなかった様で、生地がまだまだ硬かったです。

こげ茶(鳶色)に黄土の縞は好み。八掛はベージュで胴裏は別の着物に再利用しました。
羽裏の染め柄が洒落てるんですよ。
早く仕立てたいのはやまやまなれど。今年は車検とタイヤの買い替えに掛かったし・・しばらくの間は我慢です。

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