譲られた着物たちを、先日から順に衣文に掛け風通しをしていました。その中から今日はこの紬をトルソーに着つけてみました。
紬着物に長襦袢のセットを試着、組織帯とのコ―デ
袖丈が若干長めの54㎝なので、袖丈の合う長襦袢もセットにしてくれたので、私としては「うそつき袖」を作る手間がなく、とっても助かったのです。
セルフ仕立ての名古屋帯
組織の名古屋八寸(かがり)帯と組み合わせました。気づかない程度にラメ糸も織り込まれた以前自分で仕立てた組織(組紐帯)です。
柔らか~い帯です。お太鼓柄(ポイント)には組紐状の織りが入っています。
逆に暑い?今どき珍しい袷仕立ての長襦袢
合わせて下さった袷仕立て(秋冬用)の長襦袢です。これも1度や2度くらいは着たのだろうか?と思うほどのキレイな状態でした。
白、ピンク、水色のぼかしです。クリーム色の半衿・・の上から、灰ピンクに花刺繍の半衿が重ねて掛けられてましたが、それは外しました。洗って保管、他の着物に使おうと思いました。
長襦袢~昔の袷仕立て近年の袷仕立て
そんな環境の変化にともない、近年では一口に袷といっても袖のみが無双袖とか袖無双と呼ばれる袷(二重)の仕立てで身頃は単衣(一枚)にしているのが一般的ですよね。
なので今では、袖が「単衣仕立」か「無双仕立」かが、単衣か袷かの判断基準ですね。
寒がりさんだからこその袷仕立て
この、身頃も袷仕立てなのはご本人の希望だそうで、ホントに寒がりのお方なのです。手持ちの袷長襦袢は全てがこうだそうです。
私が着るなら真冬限定(12、1、2月)でしょうかね。稽古では暑くて絶対着られないお出かけ専用です。というか袖丈寸法から、今のところはこの着物専用の長襦袢になりますね。・・贅沢ですね。
着物と一緒に大切な思いも受け継ぐ
コロナがきっかけで生活環境の見直し・・。踊りの先輩たちも、着物でいっぱいの箪笥の中身を思い切りよく整理したとのことでした。ものによっては仲間内での交換も。
その中でも、あるお一人の方は私と身長もほぼ同じで高齢にしては現代的な体系。それもあってか、この方からは踊り衣装も含めてこれまで何度も着物や帯を頂いてきました。
この方が、大事に仕舞っていても先々を考えたら何れは家族に捨てられてしまうかもと、ここしばらくずっと考えていたという紬の数々。それを私に、どうだろうか?と声をかけて下さったというワケでした。
私自身はこれまで整理し手放してを繰り返すうち、ホントに好きなものだけにまとまりつつあり、そこへまた大好きな紬たちが舞い込んできてくれたという・・
なんとも不思議でありがたき流れ?に恵まれています😆