形見分けの「紬着物」と「組み織り帯」|兵児帯感覚で結ぶ名古屋帯

紬着物と組み織り帯の組み合わせ

織り柄の面白い紬着物に、組み織の名古屋帯を兵児帯感覚で結んでみました。

形見分けの紬着物

もう何年も前に、形見分けで頂いた紬。当時お世話になっていた舞踊の先輩が大切に仕舞っていたであろう着物です。
亡くなった先輩のご家族から、同じ教室の先輩を通して頂いていたものの、私自身何年も大事に仕舞い込んだまま(というか、色んな意味で気後れして袖を通せなかった)でした。

なぜか今日ハタと気が付き、たとう紙の紐を解いたのです。それがね、なんて着易いんだろうと驚きましたよ。特に腰から下がスキッと着られる。きっと身巾の寸法が丁度いいからですね。
自分で決めてる寸法(前巾と後ろ巾)だと本当なら大き過ぎで、やっぱりこの寸法がベストなんだよなぁと、妙に納得したわけです。他にも抱き巾、衿周り、裄も丁度良く、なんだかすごぉく不思議な気持ちになりました。先輩の体形ってどうだっだっけ?と、あの頃をいろいろ思い出しても見たり。なんかミラクル💖そして懐かしい!

もっと早くに着てあげればよかったものを💧 
紬着物には珍しいボカシの八掛け、色は紺系です。柄も面白いね。紬の質感は、結城系の「ほっこり」ではなく、大島系のツルっとした感ものです。何という紬かも分かりません。

この他に小紋(ピンク!)と色留袖(紫系ピンク、紋がないので訪問着として着ていたと思う)も一緒に頂いてたのですが、この機会に袖を通してみようと思いました。〇〇さん(先輩)ありがとう😂

「組み織り」の名古屋帯を兵児帯感覚で結ぶ

この夏、組み織り帯の反物を購入し仕立てた名古屋帯を、兵児帯感覚で結びました。今回がデビューですね。
・ 組み織り帯(組み帯、組み紐帯)の、未仕立て帯地をゲットする
・ 界切線やオランダ線がない!?単衣のお太鼓柄(ポイント柄)八寸名古屋帯を仕立てた記録~「袋名古屋」で「かがり仕立て」で「松葉仕立て」

形は「本角だし」です。(名古屋帯の「本角だし」結び方、正統派バージョンと簡単バージョン) 八寸帯ということで帯芯はなく、しかもとても柔かいので兵児帯感覚で結んでみました。











枕や帯揚げ、帯締めも使いません。もちろん、角だし専用の枕と帯揚げだけでも、帯締めだけでも、又は全て使用してもそれは好み。帯の長さ次第でその必要性も変わると思います。

今回の結び方だと後ろのポイント柄(組紐織部分)が出ません。前帯の柄だけですけどそれも良し。他の「角出し」の結び方や普通の「お太鼓」結びなら、ポイントの柄がしっかり出せると思います。

シャキッとお太鼓にすれば、雰囲気も変わる。
普段にもお洒落着にも、なかなか使いやすい帯ですね、きっと👍