木綿着物はもうやめたヮ!縮んでしまった木綿着物は自分で元に戻せるか?

仕立てる前の水通し次第で着られなくなる木綿系の着物

着物に沼り初めた頃に誂えた、浴衣としても着られる麻が25%混の綿麻単衣着物のことだが、仕立てた当初の身丈サイズが161cmだったのが自分で洗うたびに縮んでゆき、151cmにまでなってしまった。

木綿着物(反物)は縦方向に縮む

これまでの経緯だが、1度だけ近所のクリーニング店でドライクリーニング(浴衣クリーニングでの失敗・・)し、※ドライクリーニングでは縮まない。その後は汗を落とす程度の軽い手洗いを自分でずっとしてきた。

先月着てみたら凄い違和感が。そうだったんだ身丈が縮んでいたんだっけと思い出した。すっかり忘れていた→(浴衣のホームクリーニング、綿麻着物と浴衣の縮み具合

腰紐の位置で身丈の調節は出来てたし、重要視していた裄丈袖巾(つまり横巾)の縮みがないことでたいして気にしてはいなかったのだ。

しかし昨年までとは違い思いっきり感覚が変わってる自分。これじゃあ着づらいし正直着たくないなと感じてしまった今、身丈足らずの着物を着るのは厄介なことでしかない。

以前ならサイズの合わない着物も直したり工夫して着たりと、それすら楽しかったものだが、今はもうムリ・・いらね~😂(←心の声)

しかし、ちょっと待てよ・・

縮んだ綿麻着物は自分で元に戻せるか?

もしや自分でいくらかでも伸ばせるか?と、思い切ってやってみるわけだが、まずは湿らす必要が。一旦はまた水にくぐらせ超軽くの脱水と、そこから始めた。

当たり前だが無理な引っ張りは禁物であくまでゆっくり優しく、縮んだ縦方向のみ。衿との繋目や背の繰越縫い部分などはしっかり押さえ伸ばさないように(斜め方向の歪み防止や縫い目保護のため)など、かなり気を使いながら引っ張りつつアイロンがけを行った。

これ以上は無理だろうというとこで止め衣紋掛けで完全乾燥へ。その後測った結果は身丈154cmに袖丈46cmだった。前回(浴衣のホームクリーニング、綿麻着物と浴衣の縮み具合)の時より身丈は3cm戻り、袖丈はほぼ変わらずの結果。横巾については前回のまま変らず(別に変わらなくていい)

結局は身丈154cmの袖丈46cm(元々は身丈161cmの袖丈49cm)の綿麻着物となった。琉球絣の色柄がお気に入りだったんだけどなぁ。。

だめだこりゃ!やっぱり自分では無理だと納得した。今度また洗ったら恐らく身丈151cmに逆戻りするんじゃないかな。

よっぽど気に入っててお金をかけても良しというなら、専門店に出すしかない。解いて洗い張りの仕立て直しだ。聞いたところ水洗い後はローラー機みたいなので生地を縦にピシッと巾も揃えて伸ばして反物に戻すよう。要は一旦縮んだのがローラーで伸びるってことだ。

仕立て直せば新品同様で希望の身丈に。だがしかし!その後また水洗いすればやはり縮むわけで、それが嫌なら洗濯は結局ドライクリーニング一択しかないのだわ。

振り返ると、そもそも誂えた時の水通し工程は先のローラー仕様だったのだと思った。

仕立て前の水通し依頼ではしっかり確認すべき

通常は、木綿着物の仕立てを依頼すると専門の業者で水通しをするものだが、地の目を通すためローラー機処理をするようだ。結果水通しで縮んだ木綿もしっかり伸びるわけで・・

それが一般的なのだが、せっかく縮ませた木綿を伸ばしたくないからその点は事前に確認した方が良いだろう。それか、反物を買ったら自分でしっかり長時間水に浸して縮ませ、乾かした後に仕立てを依頼とか。自分でやる水通しの作業処理法も検索すれば出てくる。

独自の水通し工程をしているショップを選ぶのもポイント

木綿系着物のお誂え又は高級プレタでも、水通し有りや水通し済みなど記載があっても、どんな水通しと工程かまずは確認したほうがいい。不明なのはやめたほうが無難。

最近は着物屋さん独自でこの水通し(というより水に長時間浸す)工程をしてる所もあるようだ。木綿の特性や自宅で洗うこと前提での扱いやすさなどしっかり考慮してくれてのこと。しっかり縮ませた状態にしたうえで仕立ての工程に入る。

しっかりと縮ませた生地は、セルフメンテ(お洗濯)しやすく後の縮みも極少なく抑えられるかほぼそれ以上縮まない。

自分の知るショップでは「たかはしきもの工房」や「おべべほほほ」など、他にも調べたらあるかもしれない。

木綿着物はもうやめることにした

私も当時は殆ど無知で、経験からまあいろいろ勉強になったなぁと遠い目になる。

今回のことを契機に、また現在の着物生活(ほぼ週イチ程度)趣味嗜好からも、今有る浴衣や綿麻の着物はもう着ない。この先も誂えることはない思ってる。

持ってても着物兼浴衣が1、2枚も有れば十分だ(但し自分にとってよっぽどレアで身丈が変わらず合ってるやつだけ!笑)

・・と、こうしてまた着物嗜好歴は変化していくのだ。