浴衣のホームクリーニング、綿麻着物と綿浴衣の縮み具合

2015年の過去記事、浴衣クリーニングの失敗・・から近所のリーズナブルな大型店はやめて、ネットショップでドライクリーニング(汗取りオプション無し)で1度。その後は自分で水洗いしています。

普通、木綿系は仕立てる前にしっかり水通しをしていないと、のちに水洗いした時には縮んだり歪んだりしますよね。汗の汚れは水洗いじゃないと落ちないし。(ドライクリーニングは溶剤洗いなので縮みませんが汗の汚れは落ちません)

水洗いで木綿は縦方向にかなり縮むもの

この浴衣兼の単衣着物(綿麻混紡、確か綿75%麻25%)は、そもそも仕立て前の水通しが甘かったのでは?と思います。もちろん、一応は水通し工程も依頼の内容に入ってましたけど。。

初めて自分で水洗いした時には測ってはいないものの少し縮んだなと感じました。で3度の洗濯後久しぶりに着たときアレ?身丈が短い?袖が襦袢とこんなに合わない?と改めて気づきました。

で測ってみてビックリ。なんと身丈約10cmも!袖丈は約3cm縮んでいたのです。洗うごとに縮んでいたんですね。けどしっかり縮ませておくとその後の変化はほぼありません。ちなみに身巾袖巾は縮みなく逆に1cmほど伸びてた。。

そもそも仕立てた時の大まかなサイズは、身丈161㎝、裄68㎝、袖丈49㎝だったかと。縦方向にかなり縮んだってこと。裄丈は救われたもののちょっとショックでした。(縮んだ身丈や袖丈サイズは許容範囲なのでそのままにしてる)

綿着物のホームクリーニングやり方

このプリント染は洗濯での色落ち色にじみは気にするほどありません。

食べこぼしなどのシミが有れば、そこだけ初めに部分洗いしておきます。今回は汗取りです。使った洗濯ネットはよくある普通の洗濯ネットです。手で押し洗いするのでこれで十分間に合っています。

洗濯洗剤は目安の分量より少なく入れています。特別な汚れやシミもなく汗を洗い流す程度なので充分と思います。畳んで入れた浴衣がネットの中でぐちゃぐちゃにならないように、そのままの状態でただ優しく押し洗い。

丁寧な人なら、衿だけでも仕付け糸でザックリ抑え縫いしておく(衿の中は布が重なってるから、それが中でヨレないためのケア)と更に安心ですね。私は「押し洗いだけだからいいかな~」と省略してますけども。

畳まれた中の生地にもしっかり水がしみ込むように、ひっくり返して押し洗い。洗剤が少ないのですすぎもラクです。3回水を取り替えました。特に絞らず洗濯機の弱で脱水。けど最後まで回し切らずに早い段階でスイッチオフ。2、30秒位?強いシワを避けるためです。

なので洗濯機の前から離れることなく脱水後すぐに出し、一部に重みがかかったりよれたりしないよう、型崩れをさせないよう着物ハンガーに掛け乾かしました。
ここまで、10分とかかっていません。
完全に乾いてしまわないうちにアイロン掛けを。衿は分厚いのでかなり湿った状態です。

折り目(キセ)はきちっと。肩山袖山、端や角など気になるところを中心に軽くアイロン。(裏から掛けたり、表側なら当て布をして。強くこすり掛けすると生地がテカったりしますから注意です)衿は当て布をし、裏から表からしっかり掛けました。

昨日着ていた浴衣も同じくお洗濯しました。これはプレタで綿100%の表記です。割と安価な浴衣でしたが全くと言っていいほど縮みはありません。水通し後の仕立て(普通はそう)だったのか、織りの違いなのか、はたまた表記しなくていい分量のポリ混紡か?・・は分かりませんけども。
このプリント染はその都度わずかな色にじみが有ります。色のにじむものは、水に入ってる間は大丈夫ですが脱水のときが注意です。遠心力で圧縮状態になると色移りが。なので先の綿麻よりも更に早く脱水を終わらせました。で、すかさず干して。

この浴衣にはアイロンは必要ない感じです。柔らかさも又いいもの。手でパンパンと叩き合わせシワを伸ばす程度で十分。衿だけパリッとアイロンを掛けました。

洗った後って繊維がきゅっとしまってゴワツキ(洗いたてのシーツみたいな)というかパリッとした感じがまたいいものです。私は糊付けや柔軟剤は使用しないのが好みです。

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一晩衣文掛けに掛けて、アイロンの温もりや湿気を完全に飛ばした二枚の浴衣は、先ほどきちんと畳んで仕舞いました。多分次に着るのはまた来年かなと思います。