仕立ての技、裏ワザ|丈の足りない反物も、対丈や継ぎはぎで着物が出来る例

短い反物の対策、仕立ての方法と裏技

反物が短ければ対丈着物にする

もう何年も前のことでが、丈の短かかった反物が仕立て師さまの工夫と技で着物に仕立て上がったこと(仕立ての技、裏ワザ|短い反物、丈の足りない反物を着物に仕立てた例

上のリンク記事の着物で最近気付いたことですが、あれは対丈着物にしても良かったのかもと、今更ながら思っていました。

その理由は、対丈着物はおはしょり分は必要なく仕立てるので(男着物のように)そのぶん、仕立てて頂いた時の工夫やご苦労も少なかっただろうに。ということからです。

更に、将来的には対丈の着物を普段に着ていたいなと常々思っていてのこと。あの結城紬は元禄袖なので対丈着物と相性がいいのです。(対丈着物はおはしょりが無い分、帯は下めに結ぶとバランスが取れます)

このように、反物の長さにもよりますが「対丈着物」という手もあります。反物の長尺に関わらずの仕立てですが、のちに対丈着物も仕立てました。(対丈着物を着る

片身替わり着物、継ぎはぎ着物(パッチワークなど)にする

他にも次のような方法、仕立て方、仕立て技があります。以前買った「2008年9月発行の「美しい着物」の付録「きものリフォーム事典」を参考」

それは、別の生地(同系の生地、同系の色、あえて違う色や柄など)と合わせて「片身替わり」仕立てや、パッチワークのように継ぎ合わせるという方法の仕立て方です。
それはそれは自由で、自分だけのオリジナルといった特別な着物になるのです。例えば・・左は市松に別布を継ぎ合わせたうえで仕立て。右は「片身替わり」という、半身の色柄を違えての仕立て。
左は、3種類の大島紬地で裾と衿先に工夫の仕立て。右は、無地の結城紬に、それと似た紬の違う柄を裾に足した仕立て。
無地の小紋地に、ポップな柄の小紋地を、肩裄や袂、裾に継いだ仕立て。
これらの方法は、新品の仕立ての時や仕立て替えに限らず、サイズ変えの時の裄出しや身巾出し、袖丈や身丈を伸ばす時などでも用いられる仕立ての技なのです。仕立ての技術、腕の見せ所?ですよね。

もちろん、好きな方なら自分で組み合わせを考えたりして手を掛けるのも楽しいことです。それこそ世界にひとつだけの着物が出来上がるわけですし。

着物ってこんなに自由。私も、ゆくゆくは好きな布を継ぎ合わせたオリジナルな着物を作ろうと思っています。