70代80代の着物風景~50年ぶりの形見お母様の茶箱から受け継ぐ着物ほか素敵な襦袢の袖など

先日のお稽古着物風景です。

着物類の収納と言えば、桐箪笥の他に桐箱もありますが大型の「茶箱」もよく使われていましたよね。その名の通り本来は茶葉を運んだり保存したりで使用していたものですが、湿気を防ぐことで衣類や装飾品、本などいろいろな収納にもよく使われてましたね。

桐箱の内側には銀色のアルミみたいな(トタンかブリキ)のが張られているアレで、かつては私の実家にもいくつかありましたよ。(小型の茶箱はお茶道具用のもののようです)

お母様が遺された茶箱をつい最近、50年ぶりに開けたそうです。中に保管されていた沢山の着物にはカビや湿気は全くない状態のままだったそう。
50年ぶりも驚きですが、茶箱の保管力も凄いじゃないですか~😆玉手箱みたい💓

形見の茶箱を受け継いだ当時に一度開けたのが30代の頃だったそうで、地味でまだまだ着れないと思った着物の中から、今回はこの小紋を初めて袖を通したとのこと。

近年なら、若い方たちが好んで着そうな感じじゃないですか?モダンで派手めなアンティーク着物を除けば、若い方の方が地味好みだったりしますよね。私もそうでしたよ。

青から紫のグラデーション縞に地模様が浮き出て美しく私も好きだなぁこの感じ。お袖が55㎝くらい?長めの仕立てで袖をよく扱う踊りのお稽古にもぴったりです。お母様の着物が寸法違いの心配なく着られるって、いいですよね👍

グレーの色無地に付いてる内袖(襦袢袖)は、着物の袖裏に直接縫い付けている付け袖(うそつき袖)です。直ぐに目に留まったのですが素敵!やはり他の皆さんもそう思ったようです。
一枚の着物限定な付け袖だったり、自由に着物と組み合わせられる替え袖だったり、あるいは長襦袢そのものに凝ったりと、こだわりの楽しさってありますよね。

江戸小紋に博多献上の定番コ―デ、名古屋帯はお馴染みの二部式です。
今では半巾帯を結ぶよりも、この二部式太鼓はひょいと背負うだけだから扱い易いし締めやすい!と。お洒落でお太鼓にしているのではなく、この方が楽だからと仰ってました👍

で今回のアップスタイルは、すき毛を後頭部に入れこんもりとさせ襟足もとでピンなどしてコンパクトにまとめ、残った毛を先からくるくるっと巻き上げた形。ギブソンタック?のような感じです。後頭部のふんわり感がありながら、こじんまりと落ち着いていてステキです。(上手く撮れてなくて見づらくすみません💧)

お稽古だもの赤い着物どんどん着よう😁イコール今ある着物を生きてる間に残らず何でも着てあげようということです。赤い=若い頃の、ということでもあります。

着れば着物が喜ぶし、気持ちも明るく華やぎ元気も出るってもの👍
柔らか小紋に紬のお二人。春を感じ心浮きたつ色柄です😄

ということで、お稽古終わりの徒歩グループ。
羽織るものも身軽になりました。