袷を単衣に直した紬着物を着る、裾のまとわりつき

先日の、①袷から単衣に変える古い着物・・ ②袷着物から単衣着物に変更完了・・ の結城紬を着てみました。
やはり単衣は軽くていいですね。

こういうほっこり系の紬は手触りが素朴。大島系のようにつるっとはしていないので、足さばきのよい(滑りの良い)素材の「裾除け」がけっこう大事です。

・・というのは、今日踊りの稽古だったのですが、何も考えずいつものように裾除けを省略しての楊柳ステテコのみの着付けです。ここがうっかりどころ。

歩いていると足元がスースーするのでアレ?と思ったら・・
そう着物の下前(右身頃側、先に巻いた方)が足元にまとわりつきだんだん上に上がってくるのですよ(上前は大丈夫)あ、そっか忘れてたーと、気づいたポイントが次の通り。

これは、ステテコと紬着物との素材質感の兼ね合いですね。どちらの生地も滑りが良くないので、沿いあう、くっつく・・といいますか。

・・静電気でストッキングにスカートがまとわりついて上に上がってくる・・というあの感じに似ています。静電気ではなくても重なりあう素材によってはこんなことも有ったりするのです。

ホッコリ紬と、綿クレープ。どちらも滑りのよくない素材ですからね。どちらかが滑りの良い素材だったら防げることです。

もうひとつ今日の着方の違いにもあります。
これもなぜかですが、着るときに下前を左の腰にきっちりと巻き込み過ぎていたようで。

普段から裾すぼまりに着てはいますが、今日は下前を巻き込み過ぎということでお尻周りがピタッとし足元がいつもより細身になってました。このせいで着物とステテコの間に程よい余裕がなくて、くっつきやすかったのだと思いました。

キュプラ(滑りよい)のステテコにしておばよかった(^▽^;)と思いながら歩きつつ、下前の巻き込みに手を入れて(誰も歩いていないこと確認のうえ)少しだけ中央寄りにずらしましたよね。それで、まとわりつきは解消しました。ちゃんちゃん♪

半幅帯の巾って通常は15㎝ですが、それよりも2㎝ほど巾広なものもあります。そういうのって、結び方によってはお太鼓並みに大きくなりますね。

さて、細川たかしさん歌う「佐渡の恋歌」、来月からステージ用の構成に入ります。
それを練習しつつ、長山洋子さん歌う「じょんがら女節」の練習が始まる。これがまた楽しみです。どんな振り付けなのかなぁ?

歌詞の「赤い裳裾(もすそ)に まといつく・・」
ご本人も歌も大好きです。振袖で立ち三味線、カッコいい!まさにロックじゃない!