今舞踊の稽古で借りてる会場が市の公共施設なのですが、そこの玄関ホールには大きなボックスがあります。それは衣類の廃品回収ボックスで、そこに和服を投入する人もけっこういるようです。
譲れる相手もいなくサイクル店へ持っていくにも逆に手間。近ごろは生地取りで貰ってくれる人も減っています。持って行き場のない人にとっては回収ボックスも大変に助かりますよね。最終は資源化されるのですからそれはそれでいいのですけど、着物好きからすると「勿体ない」と思うわけ。でも仕方がないけど。
先日の稽古日にもボックスに投入したサークル仲間がいました。来るたびに少しづつ持ってきていたそうですが、たまたま休憩の時にその話が出たことで、みな興味深々。
見てみる?とご本人が早速ボックスから取り戻して来て、大きなビニール袋から出し見せてくれました。どれも過去に譲られた着物らしく、ご本人には身丈が全く足りなかったり身幅が大き過ぎたり狭すぎたり、好みに合わなかったり。仕付け糸がかかったのもありました。
「譲りたくても、古着だから声をかけるにも気が引ける」とのことで、その気持ちもよく分かる。けどこうして目にする機会があれば必要な人にとってはありがたいこと。
ほら!こんなにステキ。サイズが合ってまた着てもらえれば、譲る人譲られる人もお互いラッキーじゃないですか?着物も幸せだ。
上はラベンダーピンクに流水の絞り、付け下げ訪問着です。サイズもピッタリなんですよね。古いとはいえ着用感も裏地の黄変もなく綺麗でした。
次は一見すると紬。おそらく八王子織物のシルクウールじゃないかな?ゴールドな光沢のある辛子色ベースの小紋でカッコイイじゃないですか。
ほぼ未着用で仕付けも掛かってました。こちらもサイズぴったりな方がいました。今日の帯とも合うよなどと話してます。
他にはリメイク用に使いたいと大島や絞りの羽織などを貰い受けた人もいて、結果数点の着物たちが救済されてゆきました。もう、私はこんなの見てるだけでワクワク楽しくなっちゃいました。
着物って見るだけ触れるだけでも幸せな気分になります。可能なら着物は着物のままで活かされて欲しいけど、形を変えてまた別な価値が生まれるならそれもまた良し。
着物お譲り会(笑)となった着物救済のひとコマ。人ごとながら嬉しいひと時でした。