着物の裄出しが仕上がり、その激安価格にのけぞる!

着物の裄出しが出来上ってきました。先日のこれです→お直しはいつ仕上がりますやら
わざわざ寒いところ届けて下さり、その場で包を開けて見せて頂きました。今回も忙しいところ早速手を掛けてくれたんですね。ありがたい。

ニコニコしながら「とりあえず裄だけ出せばいいのでしょう?」と○○さんの一言。見ると仕上げのコテあてというかアイロンは掛けていません。ふむ、なるほどそうなのねと納得した私。

忙しいのに、ありがとうございます!で、お代金はおいくらでしょうか?と伺えば、「な~んも裄だけだものっ」と、仰った金額が、ななんと〇〇円とてもじゃないけどここでは言えない金額(冷や汗)
えー!?い、いいんですかあ?思わず両手で口をおおい仰け反った。すると「こんなばあさんのすることだもの」とニコニコしながらそうおっしゃる。そうは言っても超のつく和裁士さんでっせ!

一言で「裄出し」と言っても、まず袷で裏地がある訳だし身頃側からも巾を出したのです。この場合1センチ程度ならまだいいのだけれど、2センチともなると袖付け部分が急な斜め線になって無理がくるので、緩やかに身八口から斜めに出さないといけません。

解いて縫い付ける手間を考えると、も~ほんとに充分過ぎます。仕上げのアイロンくらいはちゃちゃっと自分で掛けますから!筋消しなんて適当にやりますから!という感じ。
戸惑いながらもすっかり上機嫌の私は、洗い張りして置いてある反物を思い出し単衣や袷のお仕立てのこと、羽織のお仕立てのことなど矢継ぎ早に伺いました。

もう驚きと申し訳無さの連続です。「単衣なら浴衣縫うくらいの感覚」だそうです。浴衣だって私にゃ面倒。単衣着物2枚、身幅出しや裄出しはそれこそ何枚も、そう、以前は自分でも縫いましたとも。でももうそんな気力はありません。

裄出し着物、あと2枚で私の気も納まります(一気に片づけたいタイプ)来月のお約束して頂きました。

「なんでもさせてもらうよ」嬉しいお言葉、ほんとありがたいです!必要とする時に必要な人と遇え、なんたる幸せ!(ご近所さんならでは?)お仕立て待ちの反物も陽の目を見る日が来そうです。