女着物を着流し風(男着物風)に着る、男衣装としての着物の着方を探る

今年最後のボランティア行事、今日はその練習をしてきました。

何曲かくらいは何かの時にいつでも踊れるよう、しっかり覚えといた方がいいと思って以前習った曲を先日から思い出しながら自宅で密かに練習していましたが、それを今回踊ることとなりました。一人で踊るのは本当に久々です。
で、その時に着る着物を予行練習として着て行きました。

3年以上も前に着た着物・・これはそもそも普通に女性用の着物なんです(これ、薄暗い会場ではアウトだなぁ)

舞台用によくやる手法で、「身八つ口」と「袖つけ・振り」を男着物のように閉じ、縫い付けるという加工をします。

必要に応じてそこを又解けば「女着物」に戻るということ。自前の衣装がそうない時にはこんな風に活用するということなんです。

ただ男着物と違って、詰めて着ても動くうちに構造上どうしても「衿が抜けてきます」が・・あとは「おはしょり」の処理で、これは腰ひもの位置やおはしょりの折り込み等で割と簡単にそれっぽく(男用着物)することが出来ます。

今日の場合は、腰ひもをかなり低く(お腹の下あたり)し、おはしょりを整えて又紐を。その上から細い男用の伊達締め(マジックベルト)をし、その中におはしょりを綺麗に隠したうえで、帯を締めました。

感想~腰ひもが緩むことなくキッチリできればそれ1本で大丈夫のようです。これは補正のたまもの。

この帯、踊り用ので初めて使ってみたが・・少し巾が広いうえ生地が硬くて!しかも滑りのよくない木綿製ということもあって仕方なく後ろ手でヨイショっと締めました。帯の下地に滑りのよくないマジックベルトをしたのが良くなかったかな。

当日は、いつもの帯板に助けてもらいましょう。応急的に挟んでから帯は前で締めて後ろへ回そう。仕上がったら帯板を抜けばいいものね。

それか、もしかしたらマジックベルトはしなくてもこの帯の太さなら「おはしょり」は隠せるかも・・帯の下に突っ込んじゃう?短時間のことだからそれで十分かもしれませんね。
後ろから見るとなんか変、やはりもっとキチッと細めに締めたいものです。やっぱり当日は普通に「貝ノ口」にしておこう。

それから安全ピンがあれば安心。というのは、女用の着物という構造上の関係もありますが帯がかなり下ということで前の合わせが動きと共にズレてきます(はだけ?)そうすると衿元がダブつき半衿が出過ぎた状態に。

そこで衿と衿の合わせた部分に、前から見えないよう隠し安全ピンで簡易的に処置しておくと踊っていても気になりません。

最後に・・キモとなるのは、やはり胴回りですよね。和装ブラの他に、名づけて「手作りプロテクター」なる補正具を下着と着物の間に挟んでいます。

プラス普通のウエスト補正もしたけれど結果的にこれは必要なかった(以前、使用したかしなかったのかも忘れた)帯の分厚さも関係してます(芯有り木綿帯を3巻き・・特に後ろがドスコイ状態なんだなこれが)

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あとは、男っぽいメイクとヘアスタイル。とはいえ、女の男踊りですからそれなりに。まずは形から・・そして「故郷の母を想う息子の心」に気持ちを向けていきます。

(衣装加工、関連過去記事)
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