宮古上布の男着物を女着物に仕立て替え/宮古上布で沖縄つながり「花やから」鑑賞

「蝉の羽」とも称される上布。麻糸の極細く、軽くしなやかで涼やかな着物。和服に親しみ始めた頃心奪われたものです。
これを着るのは4年ぶり。特別感はあるにせよ上布はあくまで普段着なのだから、もっと着ればいいものを。それなのに機会を逃し続けていました。

実はこの着物、元は男性用の着物でした。新品なんぞ手が届くわけもなく・・よって古着からの仕立て替えです。藍色であっさりスッキリの縞織りです。見る加減によっては墨色のようにも見える。

同じリサイクルでも女性用のものだったら織柄も様々で楽しく、需要があるせいか価格と共に手に入りにくいという感じでした。

幸いにも「内あげ(着物の内側で上げをする。将来身丈のお直しや仕立て替えの時には上げを下して使える)」が十分あったので身丈を出せると思い購入を決めたわけです。
適当でしたが自分で見積もってみると、身丈は自分の身長より少し短かい程度との予想でした。身丈以外には何の問題もありません。

一般的に言われている無理なく着られる身丈の寸法は、自分の身長プラスマイナス5㎝。私の場合だと身長158㎝なので、身丈が短くても153㎝もあれば「おはしょり」が十分作れる着方が出来る。ということになります。

※「身丈」と「着丈」の違いのこと。始めは私もよく分からずややこしかった。「身丈」は着物の仕立て上がりの長さで「着丈」はおはしょりを作り着あがった状態での長さ。(男性着物はおはしょり無く対丈着物だからそのまま「着丈」とする)

また、和裁士さんにもよるのですが、「身丈」寸法は肩から計る場合と、衿下背中心から計る場合があるようなので、仕立て前の確認は大事ですよね。
話は戻って、上布を購入した後は自分で解いて洗ってから(ここは節約、あの頃はそういう事も楽しかった)和裁士さんに依頼したのでした(これもネットで格安の)

去年までよく着ていた古い麻も小千谷縮をリメイク用に使ったので、麻着物はこれ1枚のみになりました。今後はこれをもっと着込んであげたいと思っています。
沖縄の舞踊集団「花やから」公演がありました。沖縄つながりということで、宮古上布を着て鑑賞してきたのでした。

こちらでの公演は、もう何年ぶりでしょうか?6歳から18歳ぐらいの出演で、あの当時の最年少さんは今いくつになっただろ。今でも忘れられないのが最年少さんの舞姿(曲名は確か「島の女(しまのひと)」あの時は衝撃受けましたね。素晴らしくて。

今回も、ご本人たちの司会進行もそうだけど、舞が本当に素晴しかった。表情、目の動き指先にも釘付け。お勉強になりました。
観客の側に出てきてくれて「カチャーシー」を一緒に踊る。一升瓶を頭に乗せながら踊る「カチャーシー」も!

しかも、あまりの愛らしさにウルウル。孫を見る気持ちになってしまいますね。とはいえ、年齢に関係なくプロとしての演技に尊敬しきり。素晴らしかったなぁ。

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