夏の洗える着物、絽の夏大島風|便利な「縦絽(経絽・竪絽)」と「横絽」の違い

夏着物、頻繁に着るわけでもないけれどあと何回着れるかな?取りあえず公平に(笑)1度は袖を通すようにはしています。じゃないと在るのを忘れるんですよね。

というのは、なんとなく好みのものを見つけた時、つい買いたくなるのを防止するためでもあります。欲しいものが有ったら、何か処分しなければいけません。収納事情やその後のことを考えるとね。。今在るもので十分・・

随分前、踊りの稽古用に購入した化繊(ポリだから自分で洗える)の着物は、縦絽の夏大島風です。
正絹の夏大島って私は持ってはいないのでよく分からないけど、あくまで「風」らしいです(笑)あずき色と紫を合わせたような色で、これは似合わないと思いつつもセール価格だったのと稽古用との理由で求めました。

当時は、真夏に週3の稽古で化繊着物が数枚必要だったのです。浴衣は滑りが悪いという理由であの頃の稽古では着られませんでしたから。5年くらい前?

化繊の絽って、あまり安いと生地がテカってる感じがある?化繊の絽半衿がそうだったので(その点、糸の性質や織り方の関係か「紗」はそうでもないのです)

これが手元に届き実物を見た時、確かに表面の艶?テカり?を感じました。ですがそれは多分大島の艶感を表現しているものと思われます。
実際着てみるとテカり?の違和感は感じませんでした。また、似合わない色と思っていても、白っぽい縦ライン柄や半衿の効果で色のキツさを和らげてくれるようです。
今日の半幅帯は、やはり洗える「化繊の紗」です(若干緩みやすい)笑 肌着以外はオール・ポリエステル♪夏の稽古にはホント気ラク。

「縦絽(経絽・竪絽)」と「横絽」の違い


上が「縦絽(経絽・竪絽)」絽目が縦に通ってますよね。下は目にも馴染のある「絽」で、「横絽」というもので絽目が横に通っています。

どちらかというと「縦絽」は「横絽」よりも透け感が少ないようです。また、普通「絽」は盛夏(7月8月)の着物です。ですが・・この「縦絽」については透け感が少ないということで単衣(6月9月)として着られるとな。

結果、6月~9月までの4カ月通して着られることになります。ただ、基本は「先取りで早切り上げ」ということから、初夏の6月入ってすぐ~9月は早めで切り上げるという感じでしょうか。なので丸3カ月と少し。もちろん、気候にも対応しつつ。

ということで、「縦絽(経絽・竪絽)」って意外に便利な着物だったのですね。私は実物を見たことは有りませんが「変わり絽」というものもあるよう。【東レシルック奏美】変わり絽ちりめん また「変わり絽」にもこれまた織り方様々。。

一口に「絽」といっても、奥が深いわぁ・・(''ω'')