洋服のマントを着物にも使えるマントにリメイクしてみた

息子のマントを作ったあと、自分もひとつ着物にパッと羽織れるマントが欲しいなと思ってました。マントは一般の和装コートとはまた違う”手軽さ”がまたいいですよね。

今度は自分のマントの記録です。
実はこのお正月に、娘が着る?と持ってきたマントコート(ほんとにコート風)がありました。孫たちもこの先着ないということで私に回ってきたわけです。

しかし洋服用の首回りが詰まったデザインでは和服に着るには無理でした。そこでリメイクです。リメイクのポイントは首回りと襟です。

不要なものは外し、襟開きを広げて襟そのものも形を変えたことで和洋に着られるマントになりました。以下、その方法手順など記録しました。

和用兼用マントにするため衿元をリメイク

リメイク前のデザインはこんな感じ(元の写真を取り忘れ)です。
  • ギャザーがたっぷり入ったモコっと丸い襟(洋服に着るにも可愛い感じで苦手な衿元だった)で、台襟にはベルト装飾がありました。
  • 肩にショルダーストラップ付き。
  • 前合わせはダブルボタン。
  • 背中はヨーク付きで中央にプリーツとベルトも。
言わばトレンチコート衿の雰囲気のあるマントでした。

下の写真はリメイクするのに外した台襟(衿そのものは使用したので写真には入ってません)と、ショルダーストラップとボタン6個。
そして前身頃首元の衿合わせ部分は斜めに切り落としました。
しっかりした作りだったので、襟そのものとベルト状の台襟を解くのに時間がかかりました。行き当たりばったりな作業でダメもと感覚のアイデア勝負、いつもの手縫いです。

出来上がりがこれです。台襟を外し衿合わせ部分を切り落としたことで、詰まった首回りが広くなりました。元々の襟は小ぶりでしたが、たっぷり入ってたギャザーを伸ばすと長い襟に変身。
さらに、二つ折りになってた元の襟巾は広げて、裏側に黒い布(裏地用の端切れ)を合わせました。裏地側には少しギャザーも入れてふわっと立つようにしてます。

洋服に着る時には、こうして衿を立てて。着物には襟を倒します。
後身頃は何も手を付けずそのままの状態です。ここは好きなデザイン。着丈は約80㎝ですが、着物には後ろ襟が下がる分後ろ身頃の方が少し長くなります。けれどお太鼓や帯結びで多少膨らみが出来ると、その分は短くなりますね。
ウール混紡のしっかりした厚手の生地で、とても暖かです。元が既製品ということで裏地もしっかり付いてます。なので滑りもよく羽織りやすいです。

前合わせはWボタンで左右どちら向きでもいいのですが、元々の洋服合わせ(右前)の方が羽織りやすいようです。

左右のポケットの他に、手を出せるよう切り込みが入ってます。裾にもボタンが付いていて袖状に出来ます。これ冷気の入りが幾分防げるようですね。けどちょっとだけボタン付けの位置を変えようと思っています。

以上、洋服用マントからのリメイク、和洋両用マント作成記録でした。

※ ちなみに、北海道の真冬だと、こういったマントでは寒いです。長さ的にも広がった裾から上半身に冷気が入り込みやすいので、やはり和装の一般的なコートにはかないませんね。真冬以外、ちょっとその辺や天気の良い日、車移動に活躍してくれるでしょう。

いやしかし、こんなめんどくさがりの私でも、どうなるかな?出来るかな?という”好奇心”だけでチクチクチクチクと作業。けど思い立ってからほんの数時間の仕事で、息子に作ったマントの何倍もラクでした!

それもあって思いのほか満足してます。既製のものをちょっとだけリメイクってこんなにラクで楽しいものなのかと、新たな発見でしたね。元々が出来上がったものなのだから、そりゃそうですけどね。

襟のコワザ、ようやったヮ💪と思う。
(近ごろは必ず自分を褒めるようにしてる😁ニヒッ)