リサイクルの上布着物を自分で洗う~①袖外しと洗い

数日前に小荷物を受け取ったのこと。「またナニ届いたの?」と聞く夫に対して「ムフ・・私のお遊び道具さ~♪」とニンマリし答えた私。

そんな届いた物とは、白絣の本麻上布。久しぶりに覗いたオークションで、”本麻”をキーワードに検索してて見つけた上布の着物で、ラッキーとしか言えない破格値の即決商品でした。

ワタシにとっての「お遊び道具」とは・・ただ単に夫に対する謎の言い訳?(笑)にすぎませんが、大好きな”布と遊ぶ”ということでしょうかね?手軽に手に入れられて、洗ったり縫い事したり、それを着られたりと、、そんなことが楽しいのです。

上手くいけば嬉しいですが失敗しても全然よくて、考えたり格闘(笑)してる間が、私の”お遊び”なわけです。あくまで、その時々の気まぐれですけども。今回は本麻、大好きな上布と相成りました😊

リサイクルの上布着物は寸法を直す前に洗う

記載されていた説明文である程度の状態は分かっていましたし、袖巾の折り込み分がどのくらいありそうかも写真で見て取れていました。透け感により、縫い代がよくわかる写し方はありがたかったです。

シミに関しては多少薄くはなるだろうとの自己判断です。もしダメでもリメイク用として使えばOKと思っていましたよ。

汚れ具合やサイズの確認をする

まず全体的には埃っぽさは全くなく、汚れやクスミ焼けなくキレイなものでした。
説明にあった通り何かの色移り?が2か所。ここが恐らく致命的との判断にての価格設定だったと思うのです。(それにしても安すぎ!)
シミのようなものは、左肩の後ろでちょっと目立ちそうな位置ですね。そして左袖後のたもと近く。他にシミやアク等は全くなく綺麗なものです。

サイズ的にはどうかと言えば、身丈良し、身幅も直す必要はありません。ごらんの通り袖巾の縫い代(折り込み)は十分ありますので、2㎝出して袖巾を34㎝にするつもりです。

袖の巾出しをするため袖を外しておく

縫い代のくけ縫いを解き、虫止め(袖付け止まりの部分)以外すべて解きました。いつもになく、解くのに最新の注意を払いました。麻生地が薄く糸も細いので穴でもあけてしまったらアウトですから。
今回虫止めは裏から玉結びを注意しながら切りました。すると外しやすかったです。

麻着物は自分でも洗いやすい

洗う前に袖を外した理由は、縫い代部分の汚れや埃(ものによっては)が気になるからです。縫い代の線(スジ)も消したいところですがそのまま残し、次に袖巾を出す時の寸法の目印にします。

いつも使ってる液体の洗濯洗剤を薄く溶かしいれた洗面ボールで、畳んだ着物を優しく押し洗い。さっきのシミ部分の処置は、小さなブラシ(専用で使ってる歯ブラシ)に直接洗剤を少し付け、シミ部分を優しく叩くようにして(こすらずに)洗いました。
幾分ですが、シミが薄くなったように感じました。洗い水は全くと言ってよいほど濁りもしませんで、リサイクルといえども経過年数の少ないキレイな着物だったようです。

3回水を取り替えてすすぎ、畳んだままの状態で洗濯ネットに入れ洗濯機で脱水します。
脱水が回り始めてからわずか数秒だけ!5、6秒で止めました。10秒までもすると遠心力で押し付けられシワが付いてしまいますから。

生地を変に伸ばさないよう注意しながら、優しく着物ハンガーに掛け自然乾燥しました。
さて、あのシミはどうなったでしょうか。普段に気兼ねなく着るものですから、ある程度のシミなら気にしないのが私のいいところ?ですが、まずは乾いてみてのお楽しみです。

次は袖巾のお直しをする予定です。
続きはこちらリサイクルの上布着物を自分で手直し②単衣の袖巾出しと初心者向けの和裁本