羅の夏帯を安く手に入れるには?自分で仕立てる夏帯のトンネルかがり

好みの名古屋帯を、お安く手に入れたい。お安くといっても使用感のないものがいい。

となると、帯反を買い自分で仕立てる。これが一番かなと私は思っていて、和装専門のリサイクルショップで扱ってる、未仕立ての帯反物を私はけっこう利用しています。

説明文と画像、ショップの経験と傾向など、自分なりに理解したうえでそのものに対する価値観や、ある程度の許容範囲も持ちつつ判断します。

普段使いを中心にちょっとしたお洒落着程度のものが主なので名古屋帯が中心で、中でも仕立てが楽な「八寸」と決めていますよ。八寸帯の仕立ては、かがるだけなので細かいことが面倒な私にはぴったりなのです。

※同じ八寸帯でも、今回のような袋名古屋(お太鼓部分の折り返しがある)と、単(ひとえ)の名古屋(タレ先のみの始末)もあって、やはり単が一番手軽だとは思いますが。。
先日から待っていた全品半額クーポンで購入したもの4点が届きましたので、未仕立ての八寸帯を早速仕立てました。

夏の帯、羅の八寸帯を自分で仕立てる

幅を計って印を付けるとか仕付け縫いするとか、または芯を入れるとかの必要がある九寸帯とは違って、自分で仕立てるにはかがり縫いで仕上がる八寸帯が簡単ですよね。

今回も先日仕立てた名古屋帯と同様に夏帯で八寸、袋名古屋(お太鼓部分を折り返し袋状にかがる形)です。”羅”ですが詳細は後で紹介しますね。

夏の八寸帯にはトンネルかがりというちょっと楽な仕立て方もある

先日仕立てた名古屋帯は、タレ先からおり返しの太鼓部分全部とテ先の一部(松葉仕立て又は松葉かがり)をかがる一般的なかがり仕立てでした。

今回はさらに仕立ての楽な「トンネル仕立て(トンネルかがり)」にしてみます。(テ先はやっぱり松葉仕立てです)

トンネル仕立て(トンネルかがり)とは?

トンネル仕立ては、お太鼓部分のかがる範囲が少ないのです。

折り返し部分の耳(両端)を全部かがってしまわず、二枚が離れているので涼し気に見えるとか風通しが良さそうとか・・好みで夏帯にはよく用いられる仕立て方だそうです。(実際に涼しいかどうかは分かりません。見た目的な感じでしょうか?)

トンネル仕立ての仕立て方手順

1⃣ 黄線~折り返されたタレ先の端から上へ約20~30㎝をかがる。私は30㎝かがりました。
2⃣ 黄色線~タレ堺から10㎝下までをかがる。赤線~タレ堺(折り返し終わり)の端を1㎝ほど折り込み千鳥掛け。
これでお太鼓部分(折り返し部分)は終わりです。
かがってない中間はパカパカ空いた状態です。
続いて、テ先を半巾にしてかがります(松葉仕立て)

3⃣ 赤線~テ先の端っこをこのように仕上げ。黄色線~今回はテ先から一般的な38㎝でかがりました。お太鼓にしたときのテ先が見える分プラスアルファです。
以上で出来上がり~。縫う範囲が少ないと、かなり楽ですよね。

自分で帯の仕立てをし始めた頃は、胴部分も全て半巾にしてかがっていました(名古屋仕立とか総かがりという)が、だんだんと少しでも楽な方へと変わりました。けど、テ先を半巾にかがらない「開き仕立て」で仕立てたことはまだありません。

袋名古屋は、はじめから折り返しがきちんと折られ印縫いもされているので、自分で計る必要がなく気もラクです。仕上がりの長さは366㎝でした。

お太鼓にするとこんな感じです。最初はどの着物に合わせようか?

リサイクルで求めた羅の帯は未仕立ての新古反、その詳細

この、ザックリ感のある”羅の帯”は全部に柄のある全通柄です。羅は織り目が粗く透け感も強いから盛夏(7、8月)限定。けど、さほど粗くはない織りと色の感じから見て羅ではあるけれど6月中~9月(気候にもよるが)初めまで締めても良さそうです。

色は渋いブルーに多色糸で唐草柄が織り出されています。ラベルにもありましたが麻と化繊の混紡です。気兼ねなく使える感じ、普段着や軽いお洒落着に申し分ないですね。


さて・・高額ではないにしろ、手のかかる和装の買い物が続きましたね。

なんでしょう、1度スイッチが入ると続くんですよね😅買い物アルアルじゃないですか?今の生活状態ではたいして着もしないのに、着物で出かけることも激減してるのに・・です。

昨日荷物が届いた時、夫に言われました「また遊び道具かィ?」と。「んだよ~」とだけ伝えたワタシ。これと言って今は他に楽しみがないのです😏