知ってる?「新大島」なる織物、娘時代の染大島風着物のこと

パート1パート2に続いて、これも大島紬”風”。染大島”風”の着物です。

3年ほど前に着付けた(→娘時代の着物を50代60代で着る、着物と帯の組み合わせ)この着物のことです。

「新大島」「五仙大島」という大島紬風の織物

単純に、染大島と思っていた頃(このブログでも以前そう書いていた笑)がありました。けど、本場大島紬の染大島ではないのね。

あの本場大島紬独特の、サラッとツルッと冷ッとした感触や艶もシュッシュッと絹ずれの音のなさにも疑問に思ってました。本場でないのは確実にしても、ほんと、いったいどちら産の又は織元さんの紬地なのでしょうか?

出生(笑)が気になって仕方ありません。

有った!染大島風の紬織物「新大島」

ネット検索巡りの末に、とうとう見つけました!古い反物の情報からです。

「特選別誂 新大島 絹100%」で染大島風の反物をネット上で見かけました。他には、「寿香苑 新大島紬 絹100%」というのも。

それで、新大島で検索したら”コトバンク”にこうありました。色や風合いを大島紬 に似せた絹と綿との交織物で、栃木県足利 (あしかが) 地方が産地と。

混紡率は分かりませんが絹と綿との交織物・・へぇ~。100%といえど完璧に100%ではないんですね。数パーなら記載しなくてもよい範囲の規定があったのでしょうね。

さらに、「新大島」だという仕立て済みの長羽織も見つけました。説明では「新大島、絹と綿の交織物」と有ったので、上記の”コトバンク”に出ていたのと同じようです。

もしや私の染大島風はこれなのか?と思い、少し縫い目を解き裏も見てみました。

先の長羽織りは単衣仕立てだったので裏面も見て取れました。表面のみの染で、やはりこれと同じ感じ。そういえば・・そう、そうなんですよ!

かつて40代後半の着物初めの頃、改めてこれに触れたとき乾いた感覚と表面のフワッとした感覚に、なんとなく綿みたいだ・・😐と感じていたのでした。

なるほど絹と綿の交織物ね。いま納得。これは、ほぼ「新大島」決定ですね👍

次に、パート1パート2は正絹で多分手織り。そこから見ると「五仙大島」とか「民芸大島」「純泥大島」とか・・他にも似たようなのがありました。いろいろあった中のひとつなんだなと納得しました。

ということで、完全ではないもののここまで分かればもう納得で、何にも思い残すことありません💛 (手に取って見ることも比較するものもないのでこれで終了)

昔はこの他にも大島風の染や絣織りなど、もっともっと沢山あったのでしょうね。かつて一世風靡した、大島調のシルクウール着物(→お対の着物、№2~レトロなウールのアンアンブル着物|羽織「乳」の位置と工夫)は反物そのもので残っていたのでタグ?等もあり、はっきり分かりました。

現在でも検索すればその情報は沢山ありますよね。なにより大島調のシルクウールは八王子織物と有名で知る人も多いですし。

数々の大島調や大島紬風は、”大島人気のなせるワザ”だったのですよね😄