雪の日のお稽古着物とコートと雪草履、11月下旬北海道の着物事情

北海道はいよいよ雪になりました。と言っても地面はまだシャーベット状で本格的な厳寒の雪景色ではないですが。そんな日の軽めの防寒スタイルを紹介します。

ザクザク雪の日はポリエステルの着物です。マイナス気温ではないため足元の雪解け水がはねそう・・そういったことも気にせず歩けます。
ブラウン系のシルック小紋です。東レシルックはシルクのように手触りが良いですね。半巾帯に帯留めを装着。テグス糸でビーズを編み込んだ柔らかい筒状のものです。これ三分紐だけじゃなく幅のある帯締めも通せて凄く便利。
冬でも肌着はいつもと同じで、”あったか肌着”系は特に着ません。屋内はとっても暖かいですからね。けど寒がりさんにとっては冬用の肌着というのは欠かせませんね。

雪が降れば、見た目的にもさすがに冬用の防寒コートを着ます。昔からよくあるベルベット製で母のお下がりです。まだまだ傷みもなく、いったいいつまで着ることでしょう?
首元はスポッと被るだけの大判スヌードで、ボアだから首から肩がぽかぽかです。手袋は肘まであるロングタイプで袖口から入る冷気を防いでくれます。
つま先がドーム状になった雪草履は北海道の必需品。草履の底はギザギザのゴム張りになっていますよ。
防寒仕様でも今日はまだ軽めな方です。この先冬も深まりもっと冷え込んでくると更に防御します。

例えば、和装ストッキング(膝までの)に裏面がネルの足袋。アザラシ草履。もう少し長いカシミアの防寒コート。場面によってはファーのショール。必要なら帽子か耳当てなんかも加わりますよ。大雪時にはモンペに長靴もアリ(これはお稽古時のみですけど)

一度、耳が凍傷になりかけたことがありました。稽古の帰り道が吹雪で傘をさしてましたが耳に吹き付ける風が強くてビリビリ冷えて。ストールで耳を隠しても耳先が出るし、ほっかむり(頬っ被り)しても風に外される始末。
ほんの10数分程度のことでしたが数日耳が赤く腫れ、後には皮がむけましたもの。なので耳まで隠れる帽子か耳当てが使いやすいのです。

冬季間の稽古への外出は「かっこワルい」なぁんて言ってられないのです。
※ 車移動ならこの限りではなく、も少し身軽装備で気楽で~す。