着物率が激減した昨今は、機会を選ばず着てあげないと箪笥の肥やし状態になってしまう。で、購入からしばらく箪笥であたためていた紬を今回稽古に着ました。
この日は家族の車送迎が有ったおかげで、何も羽織らず身軽に済みました。
絞りと型染めの赤城生紬に名古屋コ―デ
藍色に型染め、細め絞りの赤城生紬は赤城地方の玉繭からの贈り物とか。昨年縁あって私のもとへやってきてくれ初めてこの感触を味わいました。
「細め絞り」とラベルにあり、その名では詳細が分からなかったのですが、これは「板締め絞り」の一種かなと思いました。
畳んだ布地を上下二枚の板でかっちり固く挟み染める技法らしいのです。これには細長く折りたたんだ線の跡がありますよね。
着物に合わせてこっくり系の色、丸組の帯締め。丸組って平組より締めやすいですよね。帯枕はせずに、ハギレ利用のこれ(柄違い)三重紐を使いました。
この着物は胴抜きで、袖の裏は袖口だけ八掛地が付いてる仕立て方です。※過去ページ→ これで分かる「胴抜き仕立て」の着物のこと・・
秋冬の稽古では暖房も効いてるので踊れば暑くなります(ほかの方以上に)。なのでこういった胴抜き仕立ては大いに助かるのです。
現代はどこも屋内は暖かいし和装の防寒着も充実してるから、フォーマル以外の袷着物は全て胴抜きにしたいくらいです。