八掛の紫色を活かした着物と帯の組み合わせ
近年は少し変化はあるものの、北海道の2月は”厳寒の2月”と言われるとおり今が寒さの本番です。今週の稽古には、そんな厳寒の日にぴったりな暖かみのある紬を着ました。
どちら産?面白い織りと配色のほっこり系紬着物
紬を大きく二種類に分けると大島のようなツルッと系(生糸)と結城のようなほっこり系(紬糸)になると思いますが、先週の白大島がツルッと系だったのに対して今回はほっこり系です。
何紬かは分かりませんが、糸の中に点々と白っぽい節が飛び出た、麻の葉地模様の地厚でふわっとした紬です。10数年前に初めて行った骨董市で勧められた思い出深い一着なのです(当時のこぼれ話→ゴールデンな紬越後紬?とイカット・・)
見る向きで色や織りの表情が変わり光が当たればゴールドに輝くという面白さあり。リサイクル着物にありがちな、身丈裄丈のわずかな不足感と身幅の大きさをも許せるほど、あまりにも味わい深い紬なので手放せない着物のひとつになっています。
八掛の色に合わせた長襦袢と帯まわり
もう一つ八掛の紫色もお気に入りポイントです。「紫の帯と合わせたら粋だよ」と、かつて勧めてくれた店主のお勧めポイントでもありました。
その八掛に合わせて長襦袢も紫にしました。長襦袢と言っても、胴部分が晒のいわゆる”うそつき”、プレタの二部式襦袢です。たまたまこれも麻の葉柄。付けっぱなしだったゼブラ柄半衿も別におかしくないですね。
帯はお勧め通りに紫で。先週の白大島に締めたのと同じものです。角出し結びにでもしたいところ昔の帯で長さ不足。ということで普通にお太鼓、今回は帯枕を使いました。
帯揚げ(縮緬)を水色にしたのは、ちょっと明るい色を加えたかったから。また、紫の帯と同じ青味ということと帯の花柄にあるシルバーブルーとも同調すると思いました。また茶系の着物とでは反対色になるのでポイントになるかなと。
そんなこといちいち考えちゃう?訳ではなくて、これはあと付けの表現でした。
人間て、たいていは気分や感覚で自然と選んでるものですよね?色合わせを考えすぎると、かえって迷い決められなかったり面倒になっちゃったりします。自分の感覚を楽しもう😆
ということで、今回は着物の表面色柄よりも裏面の八掛、ちょっと見える部分の色を軸にした組み合わせとなりました。
今シーズンも袖を通せた骨董市着物。(留袖以外、虫干し代わりにも年イチは着るゾ~という目的を持ちつつの、ほぼ週イチ着物生活)
とりあえずイヤーマフは外したけど、来週まではモフモフマフに皮手袋、アザラシ草履は外せないかな~。