ゴールデンな越後紬?とイカット名古屋帯

酷かった風邪もようやく治り、気分転換に着物で外出しました。何年ぶりか?のコーヒーショップにもふらりと寄り道・・
この5日間は家に閉じこもりっきりだったので、外の冷たい空気が気持ちよかったなぁ。

この紬も大好きな一枚です。着物に目覚めたころに、地元で開催されていた「青空骨董市」に初めて行った時見つけたもの。開店と同時に入った一軒のリサイクル着物のブース・・

綺麗なケースに積まれていた着物を何気なく掘り起こしたら、ハッと目に飛び込んできた色が好きな茶系、微妙に光ってる?

静かに取り出すと、その様子に気が付いた店主や周りの人達が羽織ってみなさいと言うので恐る恐る羽織ってみたら、手に触るとなんともいい風合です。(骨董市は不慣れで周りにはおじさんばっかりだった笑)サイズはOKみたい。

いいいい!って、それを見ていた他の店主さん達にまで勧められ、調子に乗って購入に至ったのでありました。

躾はついてませんでしたが殆ど着ずの状態な感じ。保管状態も良かったらしく、そうね、お香の香りがしました。昔からある防虫香っていうの?この時初めて知りました。私自身惚れ込んだ着物、これも出会いなのでしょうね。

前の持ち主さんはコレクターともいうべき着物好きなお金持ちの奥様らしく、様々な産地の紬をお持ちだったよう。

な~んて、勝手な想像もまた楽し。 ウソかホントか、店主さんもそう仰っていたっけ。
そろそろ春の陽射し・・には、このほっこり厚地は時期外れなのです。手持ちの紬の中で一番の厚地。いつもは1月に袖を通すところを逃してしまい、今日慌てて着たという訳です。 
ホっごめんね忘れてないよ。

今日は、ちょっとエスニック調を意識してのイカット名古屋帯を合わせました。帯の色から辛子の帯揚げと、臙脂に辛子の帯締めを。襦袢にひとひねり欲しかったな。半衿はクリーム色です。

この紬の好きなトコ、玉虫色のように光線のあたり具合によって色が変わります。そして麻の葉の織りも見えたり隠れたり。一見地味でザックリした織りの素朴な着物が微妙に変化するんです。フラッシュオンで、まさに「ゴールデン紬」笑も~大好き!
かのリサイクル着物の店主さんの、この紬に八掛が紫なんて凝っているよね!それに合わせて紫の帯なんかしたらカッコいいよきっと。とのお言葉が。
そう言われてはいたものの、気恥ずかしくて。この組み合わせはまだ私には早いかな・・
今日の帯締めには、こんな感じのウッドビーズを細工した帯留めが合うと思いました。