今回は久しぶりに「うそつき」のお袖(替え袖ではなく着物に直接縫い付けられた襦袢袖で、内袖とか付け袖と言われているもの)をチラッと見せて頂きました。
私の知る限りでは、踊りのお稽古着物には皆さん「うそつき袖」です。なので一般的な長襦袢(又は二部式襦袢)ではなく、着ているのはサラシの筒袖半襦袢(衿付き)+裾除けとなります。
稽古(普段着物)の全てにうそつき袖って、すごくないですか?また、好みの半衿の数だけ筒袖半襦袢がある(もちろん付け替えもするが)ってことも。更に、半衿もうそつきにしてる人の場合は、ガーゼの筒袖半襦袢(衿なし)を活用してます。
例えば着物の袖裏に、こんなふうにうそつき襦袢袖を付けてる(過去ページ→うそつき袖作り方と付け方)
舞台衣装やフォト業界でもごく普通のことで、「うそつき」そのものは今や一般的にもすっかりお馴染みです。
皆さん、いったい何枚お袖を仕立ててきたのですか😮と驚くばかり。併用の利く「替え袖」とはまた違いますからねぇ。
ということで、こちらは大島。この着物には、地模様の入った白生地の内袖です。
白紬に、白い絽の内袖です。
縞小紋に薄いピンク地模様の内袖。馴染みの和裁士さんにこの小紋を仕立ててもらった際、内袖が付いての仕上がりだったのだそう(何も言わずとも)その和裁士さんは舞台衣装を中心に仕立てていた方で「踊りの着物には内袖を」という考えだったようです。
ここ最近の私は長襦袢に傾いていましたが、この「うそつき」形式でも、替え袖や内袖(付け袖)などいろいろと都合に合わせて長いこと活用し続けています。