麻の夏着物を浴衣気分で着る、流行りの高機能浴衣

真夏の稽古には浴衣、ではなくて麻の着物。それを浴衣感覚で着た。

ただ半衿がないだけに過ぎないのだが、半衿の重なりがないだけでも首や胸元の涼感度は違うし、筒袖だから袖の重なりもなく軽やか。普通に浴衣のときと同じ着方だ。

この麻着物はかなり透けるのだが、たかはし着物工房のオリジナル着物スリップ1枚で解決。スリップには汗から着物を守る防水布が背中から裾まで付いていて、そのおかげで全く透けないのだ。

帯も麻。もう13年経つのか・・当時はまだ麻帯を持ってなかったから麻(ポリ混)の長めな暖簾を買って作った帯だ。(→麻の「のれん」で半巾帯を作ってみた)350ちょっとの長さだから短いのだが、貝の口や片ばさみは十分出来る。

浴衣といえば、昨年孫が着た(「しまむら」のポリ混浴衣が意外に良かった)浴衣は綿とポリエステル混紡で、感触や透け感がまるで変わり紗の夏着物のようだった。

確かに、いつの日からか?創美苑のクールパス・東レのセオα・帝人のカルキュロという、新繊維高機能のポリエステル着物(兼浴衣)もあるくらいだ。どれも着物と浴衣を兼用できるの前提だ。

それを思えば、手持ちにある夏着物を浴衣風にして着るのも大アリだと思ったのだ。それで今回は麻着物を。麻は自分でザブっと洗えるしアイロンいらず。

昔は浴衣と言ったら木綿が定番だったが今はほんとに多種多様。生地のこだわりがなければ、とにかくホームクリーニングが出来てノーアイロンで済むというのが現代のニーズにマッチしてるんだな。

クールパスの浴衣


セオαの浴衣

カルキュロの浴衣

こういった機能性ポリの浴衣(着物)が流行ってるが、特に吸水速乾性などの「機能」にこだわらなければ、普通にポリ紗の薄着物を浴衣で着て全然OKじゃないか。まあ実際に着てみなければその機能の良さ違いってわからないものだけど。

手頃なものなら試しに1着買ってみたいって気もするが、イヤいらんいらん(汗)・・なんてことも考えながら今日の稽古着選びだった。