30年ぶりにして初めて袖を通した80代の素敵な付下げ訪問着

先日の稽古に着ていらした着物の紹介をします。

冬季間中のお休みから久しぶりで舞踊サークルに参加されたご婦人。普段の生活でもよく着物を着ている方です。今回は訪問着。衿元には暈しが入っているようです。

一昨年前から、「今あるどんないい着物でもこの先着られなくなる前に箪笥から出してどんどん着ていきましょう」といったスローガンのもと、こうして実行されてます。

金糸銀糸の入った名古屋帯とのコ―デ。袋帯だと厚み重みで体にも負担がかかるかもしれないところ、名古屋帯なら少しは楽かと思います。

シルバーグレーというか、和の色名でいうと月白(げっぱく、月の光を思わせる薄い青みを含んだ白色)という色なのか、とっても美しい白地です。キレイなシルバーヘアにも、とてもよく映えていました。柄に薄い紫があるからか、画像だと紫がかった白にも見えてます。

生地は一越(ひとこし)縮緬かなと思いました。
30年前(ということは50代の頃)に誂えたきり長きを経て今回初めて袖を通したのだそうです。着物類にはありがちなことですよね。

良かったねぇ~日の目をみて。私も眼福でございました!他の皆さんの着物は次のページ、こちら⇒(小紋に紬に色無地で4月初めの着物たち