身丈足らずの着物はウエストベルトで「おはしょり」確保~黒と灰色の紬に二部式帯

今日は先日8日に着た着物と同じものを、帯を変えて着ていました。
この着物、身丈がマイサイズより短いのですが、帯を巻く位置がかなり低い私でも、おはしょりはたっぷり取れてます。

ここでは、今日着たものと合わせて身丈の足りない着物の「おはしょり」確保法を書きました。ちなみに、お下がりやアンティーク着物をよく着る人たちがよくやってる方法でもあります。

今日の着物~紬の着物に紬の二部式帯

この紬地にはまだ硬さがあるので、頻繁に着て早く柔らかくしたいなと思って着ました。名古屋帯も同じく紬で、去年二部式にしたものです。
今日も寒く曇り空、気分の影響もあるのか春なのに秋っぽい感じになりました。
ペタンこなお太鼓です。普段着仕様、好みなんですよね。
普段の着物には角出し用の帯枕(ニットの枕カバーと紐付き)がすっかり体に馴染んでしまっています。
お太鼓中の折り返し部と手先を一緒に(帯締め位置の上半分)外側へ少し倒せば、立体的にもなり表情が出ます。
ペタンこなお太鼓なら(角だし結びなども)帯枕をせず帯揚げだけでもいいのでしょうけれど、それだとお太鼓を支えるのに帯揚げ自体をしっかり結ばなくてはいけませんよね。帯揚げを優しく結びたいので、私はやっぱり帯枕が必要です。

おはしょりを作るにはゴムの腰紐(ウエストベルト)がいい

着物の身丈が足りなくても、おはしょりはたっぷりと確保したい。そんなときに使うのがウエストベルト。これって値段もピンキリなんですよね。

MやLのサイズがあるけれど、長さ調節も全長の範囲内で可脳。使い初めに調節したそのままの長さの状態です。
今日着た着物の身丈(後ろ中央、衿付け部から裾まで)は155㎝です。私の身長から言われる標準身丈だと155~165㎝で、マイサイズの仕立て丈では160~163㎝にしています。もともと腰紐を低めにするので、身丈もそれに合わせてあまり長くはしていません。

この着物は自分の身長から言えば極端に短いわけでもありませんが、私は帯の位置が低いのでその分おはしょりが帯に隠れてしまいます。そういった場合にウエストベルトが重宝してるというわけ。

ウエストベルトは骨盤で滑らずしっかり締まり、動いていてもズレず緩まず、かといって伸縮するので苦しくもなくしっかりとホールドしてくれます。また、平らなゴム紐なのでゴロつきなく腰回りスッキリです。

動きの大きな男踊り(対丈着物)には、この2年は必ずコレを使っていました。角帯の下がしっかり安定することに気付いたからです。踊りの仲間には、普段からコレという人、多いです。

ウエストベルトの仕方

着物を巻いたら上前を右手で押えつつベルトの輪部分に指を引っ掛けておき、左手でぐるっと前から後ろへと少し伸ばしながら、押さえている右手にベルトを渡す。もうひと回しして輪にフックを引っ掛ける。

二巻きし終わったベルトを手直しして終わり。しっかり締まり、でも窮屈じゃない。
指を指してる部分は足のつけ根ですが、腰骨のずっと下、男性の帯位置と同じくらいのところに腰紐をしてるという状態なんですよね。そして少し前下がりにもしてる。帯の位置が低い私には、この位置で最初の写真の通りおはしょりがしっかりとれます。

これで身丈の足りない着物も不安要らずです。
ちなみに、手持ちの中には身丈150㎝前後の着物もありますが、この方法で十分おはしょりが取れています。
※ ウエストベルトの腰への巻き方は購入した時に呉服店にて教わった巻き方、仕方です。
※ 基本的に、おはしょりなんてあってもなくてもどっちでもいい。