普段着に黒絵羽織を着る|袖巾を継ぎ足した古き良きモダンな黒絵羽織

毎週水曜、昨日のこと。踊りの稽古に着て行ったものについて書きますね。
前ページにも書きましたが、あまり好まなかった羽織も最近は着るようになってきました。で、今シーズン最後の羽織着用です。
もう何年前になるだろうか・・少なくとも6年は過ぎたはず。袖の巾出し(継ぎ足し)をして頂いたものの着たのは今日が初めてじゃないかな?

いえね、着るつもりで箪笥から出しても、結局は慣れない気恥ずかしさから出がけには道中着に変更!・・という繰り返しでして。
そこからの今更ながらの変化。気持ちって変わるよね。

この羽織を見た先輩達も先生も珍しそうに驚いてくれました。黒絵羽織なのに、珍しいお洒落な柄とその色、今にはない柄、古き良きもの・・などと。また、貴方のお母さんはきっとお洒落な人だったのねとか(笑)話も広がり面白可笑しく弾みましたね。
亡くなった母と10歳も違わない方もいて、同じ頃の時代を生きてきたんですから膨らむ話もまた面白い。

話を戻して・・この羽織の袖幅、袖付け側にこんな風に継ぎ足してます。実際は見ても、すぐにはっきりと分かるものではありません。
黒絵羽織の「袖巾を足す」裄丈のお直し裏ワザで、黒絵羽織についてを書いています。

今回は踊り用に化繊の着物にしました。黒地の羽織なので白っぽい着物でも、赤っぽいのても青っぽいのても何でも合うと思います。

ただ、合わせる着物の素材によっては袖の沿いが全然違うのです。当初それを知らずにたまたま着ていた紬に羽織っていたら、羽織の袖から着物の袖がピンと出てくる。袖丈は同じ寸法でも。
試しに柔らか~くなった紬、大島で羽織ってみたこともありますが、柔らかくても紬だとやはり羽織の落ち感と一体にならないのですよね。少し動くと、羽織の袖振り底から着物の袖がはみ出てくるのです。

今回の化繊着物との組み合わせでは大丈夫です。やはり柔らかものは柔らかもの同士なんですね。逆のパターンなら良いのでしょうけどね。

最後に
羽織の下の帯結び、たまにはこんなので・・
と、一旦は結んだけれど結局結び直し。いつもの貝ノ口が自分に合ってる。
おわり。