胴抜き仕立ての結城紬で「うそつき」三昧の日

今日は紬の着物。元禄袖で仕立ては「胴抜き」です。
前回着たのは確かこの1月で、真冬に「袷」のふりして着られる「胴抜き」仕立ての着物を、今日は季節の合間に着る合着として着ました。

現代の環境なら、袷の時期でも胴抜きでいいくらいですよね?屋内構内なら何処も暖かい。それで最近は胴抜き仕立ての依頼が増えてるそうですね。

うそつき三昧の理由と、タネあかし

ある意味うそつきの着物?

「胴抜き」という仕立て方は昔から普通にあったようだけど、"袷のように見せる"と言うなら、これも言わば「うそつき」のひとつじゃないですか?

しかもこの着物、そもそも仕立ての工夫自体が言うなれば素晴しき"うそつき"の技術👍
※この着物の秘密②のページ 仕立ての技、裏ワザ|短い反物、丈の足りない反物を着物に仕立てた例

ということで、まずは着物がうそつきということになる。
(勝手に言ってるのでお許しを😁)

うそつきの下着(長襦袢)

次に着物の下、長襦袢のうそつきです。

手作りのうそつき衿(付け衿、替え衿とも言う)と、マジックテープを付けたうそつき袖(替え袖とも言う)と、ステテコ(裾除けや腰巻代わりに)です。

画像がその様子です。実態は・・長襦袢の優美さとは、かけ離れてますよ(笑)言われなきゃ見なきゃ分からないよね。
(今日の付け衿は肩幅がありますが、もっと狭いものも作ってあります)

このうそつき袖は、以前は今日の着物に直接縫い付けていましたが最近外しました。袖にマジックテープを付け、新しく増えた同じ袖丈の着物にも使えるようにしたのです。
一般的に言えば、和装ブラ・肌着・長襦袢・・といくところを、私の場合は和装ブラ・機能性肌着・うそつきアイテムといったところです。

この機能性肌着とは、汗対策やうそつき機能付きの満点肌着というものです。着物の下に着るものは実質この肌着のみでこと足りるんですよね。

※ 肌着には筒袖の付け根にマジックテープ(メス)が付いてるので、うそつき袖のマジックテープ(オス)とくっつけるだけです。想えば・・楽天で初めてたかはしきもの工房さんの商品を知った時にはアイデア商品満載で目からウロコでしたね。

以上が、うそつき三昧の理由とそのタネあかしでした。

昔々から工夫され改良され続けてきた和装の様々な「うそつき」を、臨機応変に活用しつつ、まずは自分が快適に心地よく着物を着られることを重視しています。
もちろん、優雅に正統派?も時には楽しんでいますとも。(^▽^)y