芭蕉布?みたいな木綿着物を浴衣に着る、裄長事情、浴衣の下着に着てるもの

ここのところ、踊りの稽古日以外にはめっきり着なくなってる。・・ということで久しぶりに木綿着物を着て過ごしていました。

外出や稽古の時などには半衿ありで着物として着てますが、今日は半衿なしで浴衣バージョンです。衿元もゆったりと着ています。

「芭蕉布ですか!?」と、一瞬だけは(笑)見間違えられてきた、琉球柄風の着物なんです。私自身、着物始めの頃この南国風の色柄が好きで、もう10年近くなると思いますがバーゲン中だった数少ない反物をゲットしたものです。

木綿と麻の混紡でサラッとパリッとした肌ざわり、「綿麻きもの」としてこれはこれでいいものだけれど、「芭蕉布の着物」・・縁があったら纏いたい♡

裄長仕立て事情には、巾広反物や男女兼用反物、男性用反物が便利

浴衣としてなら、こんなに裄丈が長くないほうがいいものですが・・普通に着物として、また踊りの稽古(踊り用には裄長が向き)にも着るので個人的にはこれがベスト。

だけれど、裄寸法と身巾の兼ね合いで腰から下の身頃がもたつくほどサイズが大き過ぎたといった結果の一枚です。

というのは、身巾(前巾後ろ巾)と裄丈(肩裄袖裄)の差が大きくなる程に仕立てに無理が生じるので、それに合わせて身巾寸法を大きくしたからです。

袖巾(袖裄)は、必要巾+縫い代分が「反物巾」そのもので、前巾(肩裄)と合計の丈が裄丈として足りない分は肩巾(肩裄)から出しますよね。

その時、肩裄を出す分が身頃脇から肩へかかる線が斜めになりますが、その斜め度が強ければ上記のような無理が生じます。(斜め線が緩くなるように通常の位置より下から、緩やかーな斜めになるように仕立てる方法もあるけども、これまた不自然な形)

逆に、身巾を大きくすれば、斜め線が緩くなり無理が補える。ということです。この着物がそれ。
そんな無理をせずとも、現代では巾広反物や男女兼用の反物があるし、あるいは思い切って男性用反物で仕立てるという手もありますよね。色柄も豊富だし。反物巾は40㎝以上あるので、裄長仕立ての選択肢にいいなと思います。
今ある着物類がどれも身巾が大き過ぎるのは、元々は母の着物からでしたし着物初めの頃はこんなものと思っていました。新たに誂えたものもそのサイズに合わせて(裄以外)仕立ててきました。

でもあとになるほどに、また着慣れるほどに寸法の大事さを痛感してきました。もう、新しく誂えることもないでしょうし、新たな寸法となると長襦袢も変えなければいけないじゃないですか?

とは一瞬思いましたが!そんな時にも「うそつき袖・替え袖」が便利、と改めて感心したとこ。ならば、誂えても大丈夫ですね♪是非、巾広反か男性用反物にトライしてみたい。
広巾浴衣(ゆかた)反物 - 東レセオa 男女兼用 夏着物 

浴衣の下着

浴衣とは言え、その下に着るものがタンクトップだったら動作によっては身八つ口や袖口から腋や腕が諸見え。なので(そうじゃなくても)こんな下着着用です。
クレープ素材のステテコと、同じくクレープ素材のたかはし工房の満点快適肌着(ワタクシお馴染みの汗対策と替え袖機能付きの)です。筒袖でも、袖丈がちょっと長く袖口巾も広めでなので見えてもキレイ。浴衣の時にはほとんどこれです。(普通に着物の時に着ることも)

浴衣を着ていたものの、今日も外は肌寒い一日でした。