血ノリべったり着物、コートや帯の、その後は?

お見舞いメールを、ありがとうございました!🙏
こんな(アホでオモロクて素敵な 笑)私を、どうか笑ってやって下さいまし😁

観楓会へは、付下げ訪問着に袋帯そしてウイッグと、泥酔注意!に続いて今日は血まみれ着物のその後です。

汚した着物、縮んだ着物は素材として活かすのだ

さて、当日着ていた付下げはどうなったのか。この日コートを着て行ったのだけど、帰りには着ないで手に抱えて帰宅したもよう(車だったので)

両袖と膝あたりから下の方は、表も裏も怖いほどの流血染みで悲惨な着物と化していました。だから、諦めてもう捨てるしかないなと思い二日間放置してまして・・。
だって、専門店に頼めばウン万円?いやそれどころじゃないですよね。

いくつかのシミ取り作業と洗いだけでは、全く事足りません。恐らくは一旦全て解いて反物状態に戻し洗い張り。すっかり綺麗にしたうえで改めて仕立てる。ということになりましょう。あれだけの血液ですから、もしかすると通常の洗い張りに加え別工程があるかもしれないし。。

この生地は、帯にもよくある「塩瀬」。これって綸子などと違って結構厚手でしっかりしてますよね。それで着物としては着れなくてもリメイク素材としてなら取っておいてもいいかなと気持ちが変わり、ダメもとでこのまま洗ってみることにしたのです。

(ホントなら解いてからの洗いが正解なのですが、今の私にはキツイ作業なんでー💦)
塩瀬地の拡大写真、生地感よく見えないね
水を貯め洗剤を入れた洗濯層に着物を投入!手で数回押し洗いしたらそのまま一晩つけ置きました。翌朝には血と染料で泥水のように。あとは水を3回取り替えながら押し洗いし10秒ほどの脱水で終わり。干した状態が1枚目の写真です。

なんか、きちっとアイロンさえ掛ければこのまま着れそうなほどキレイになっていました。(こんな大物のアイロン掛け、顔を下に向け続けるのは今キビシイ状態なの)縮み具合は測ってもいませんが、羽織ってみると縦に横に少しの縮みでした。

白い胴裏全体は当然のごとく着物の染料がしっかり入っていますが、衣裳としてならイケるんじゃね?とも考えましたが・・無理はしないことに決定。

丁寧に畳んで収納ケースへ。いつかのリメイクまでお休みね。捨てないで良かったかも。

和服生活に化繊の便利さ、絹を怖がるな

帯とコートは無事だったのか?というと・・実はケガの翌朝、洗面台の中に付け込まれている帯を目にして衝撃。いえ、血のことじゃないんですよ。帯こそ水に付け込んで置くなんてことはそうないじゃないですか。(いえ、これまでも帯は何度か洗ってきましたけどもね)普段帯ならいざ知らず袋帯ですから・・ちょっと焦ったのでした。
有難いことに、私の知らない間に夫が下洗いをしてくれていたわけです。聞くと、コートはけっこう血で汚れていたが帯には2カ所だけだったと。しかも、シミはしっかりと取れてなくなっていましたよ。助かりましたよ~(涙)

コートは化繊なので気楽!ネットに入れ洗濯機で普通にすすぎ洗い、脱水で完了。乾いたコートは、何事もなかったように元通りです。こういう時は化学繊維の便利さを痛感しますね~(迷っていたひげ紬の方を着なくて、良かったニャ~)

帯は、洗面台で丁寧に押しながらすすぎ、洗濯機で10秒脱水。ハンガー2本を使って干しました。ほんとは生乾き状態でアイロンすればいいのですけどその気力はなくってね、完全に乾燥したあとで裏面に当て布をし簡単なアイロン掛けで済ませました。

きっとノリが取れたからでしょう。わずかに柔らかく締めやすそうになりましたね。意外に、ヨレも傷みもなくホッとしました。絹洗いは素人には怖いイメージだけど、基本としてはそうでもないんですよね。

アイロンの方が超難しい。そのうち必要を感じたら、専門店でプレスだけ依頼してもいいかなぁと思っています。

ちなみに、半衿、帯揚げ帯締めは無傷。草履はやはり血のりでしたが水拭きでOKでした。
足袋は真っ黒(外も病院でも多分そのままで歩いてた感じ)でもなんとか汚れは取れた。

以上で、着物やコート、帯のその後は終了。