化繊の縞着物に若い頃の雨コート|雨コートに思うこと

着物に着替えようと思ったら、雨が降ってきた(天気予報を見ないワタシ)
雨の日の稽古日には断然!化繊の着物だね。

雨で裾をよごしてもホームクリーニングがとってもラクなポリエステル素材、現代には欠かせない着物ですよね。(汗っかきも平気だし、お酒の席でもね)
踊りの稽古にもポリ着物は便利。今日は紺地の縞柄を選びました。袷です。綿ポリの博多織半巾帯で貝ノ口結び。

この帯は、本当は六寸帯なのです(次回のページで、六寸帯のことを書くつもり)半巾帯(四寸帯)のように少し巾を折って使っているのですよ。
で、そうこうするうち雨が本降りになってきて・・これはいくら化繊着物でも足元がずぶ濡れだわと、雨コートを引っ張り出しました。

雨コートに思うこと

この雨コートは、それこそ昔からよくある雨コート専用の、ツルツルした厚地の化繊生地仕立て。このような対丈ではなく、同じような素材で二部式になったものも、以前の踊り関係ではよく見かけていました。
私が20歳前後の頃に母が誂えてくれたものですが、現代とは違って昔にはよく見る色味ですね。若い人から中年まで着られる無難な色といった感じ?臙脂系でしょうか。

あれからほぼ40年・・この年でこの色?と思う人も多いでしょうね。でもその逆もしかり、このトシだからこそ的な。あと数年くらいは着るかな😝

胸の下あたりの、内側打合せのところにポケットがありますが、見えない仕立てになっていますね。数年前に気づいたことです。

雨コートの身丈

雨コートから着物の裾が少しはみ出ています。雨コートは着物より長くないと、肝心の裾汚れ防止にならないじゃないですかー
そのために着物をいつもよりは短めに着たのですけども、それでも気がつけばこの状態です。更に短く着なければね(くるぶしまで)
昔って普段から着物の着丈自体が短め(かかとがすっかり見える)でしたよね。現代では普段着物でさえ「かかと半分」や「床すれすれ」と長め。それも好みでしょうけれど。

雨コートの袖

それから、毎回思うことがあります。雨コートって、雨から着物や帯を守るためのコートなのに、袖の形が理不尽(笑)というか不合理に感じてるの。(同じこと感じてる人いるでしょう?)

なぜなら、傘をさしていても袖の後ろ側ってけっこう濡れたりするじゃないですか。コート着てたって袖の中が濡れちゃ意味なくない?

「濡らさない」ことを重視するなら、コートに袖の振り(開き)は必要なくて、男着物のように身頃に袖をくっつけちゃえばいいと思っているのです。
(「濡れてでも袖の重なりに美を求める」のなら、その意味はあると思うけども。。)

例えば今年2月に仕立て替えした道中着、これは雨用ではないけれど、スースー入る風を防ぐために袖の振りの無い仕立てにしています。こんな風にすればいいのにって思う。

だからと言って、今更このコートに手を加える気にはなりませんけど。。現代では合理性重視のデザインや仕立に工夫が多く見られるのも確かに多いですね。そのうち機会があったら、好きな色柄でオリジナルな雨コートを作りたいわぁ、と思うのみ。
16本骨傘と雨草履で。
玄関開けたら晴れ間が出てきて、結局は雨も止み・・💭
なんだ?これ、でもラッキー♪な雨あがり🌈でした。