紗の着物に「付け衿」「替え袖」は透ける?透けない?を検証する

本日の稽古には、紗の着物を着ました。(あ、もう昨日になってしまいました時間的に)

紺地、織り地に模様と草花の染柄が入っています。節もあるから紬紗?いえ、よく分かりませんが母がその昔着ていたものです。いわばシースルー着物というか・・よく透けてますよ~(^^;)笑
今回作った「替え袖」「付け衿」が、透けて見えるかどうかを検証するためにこの着物にしたわけでして。ムダ?に同じような写真が多いですが。。

写真は順不同に並べています。帯の違いは、出がけに変えたから。手袋は、先日も書きましたが帯を扱うときの汚れ防止のためです(夏限定)

着ていた物とその順番は、「クレープステテコ」→「裾よけ」→「くノ一麻子」→「付け衿」→「着物」の順。これは汗対策と簡単着付けを主とし、「付け衿」の後ろの裾がお尻で透けないための順番です。

まず、自宅室内。雨上がりの晴天で窓からは強い光が差し込んでいました。透けてはいるものの「替え袖」「付け衿」の境目は、ほぼ見えません。
出がけの玄関で、ここは更に明るいです。大いに透けてはいますが背中やお尻あたりの気になる透け方はしてないようです。けっこう大丈夫なものだなぁと思いました。
先ほどの自宅室内で背中部分のアップ。オレンジの矢印部分ですが写す角度によっては後ろ衿下になんとなく、襦袢の重なり折れジワ?のようにも見える境目が。
自分で分かってるからこそ見える。みたいな感じでしょうか。これは付け衿の後ろ身頃部分(衣文抜きともいう)ですよ。

右上下は稽古会場のパウダールーム、「蛍光灯の下」ではどうなのかなと。でも、気になりませんね。
 また自宅室内ですけど、写す角度というか、ちょっとしたタイミングなのか、右の写真には肌着と「付け衿」の境目に影が入ってわずかに見えてます。
うーん。屋外では誰かに写して頂かないと確実には分かりませんね。

一応、稽古場(大きな窓多く超明るい)では先輩たちにも説明し前後から確認をしてもらいました。その結果、気が付かなかったと。ココの部分と言われれば、あ、そうなの?という感じでした。 涼し気でいいよー との誉め言葉も頂いて♡

それよりも、「くノ一麻子」自体に感心されましたね(笑)

まあ、たったこれだけの検証ですけども、自分の感想をまとめますと・・。
  • 盛夏の着物にある「紗」や「絽」「麻」の、どれかといえば「紗」が一番透け感が強いけれど、一応の工夫さえすれば自分が思う程透けは気にしなくても大丈夫。
  • 柄が多いほど、細かいほど透けは誤魔化せる。
  • 自分が思う程、人は気にしないもの。なんたって夏だし。
  • 「替え袖」については、透けても全く気になる部分はなかった(これも嬉しい)
  • 「付け衿」の注意すべきはお尻部分で、後ろ身頃(衣文抜き)が見えないよう裾除けの下にする。(これポイント)
  • 「お太鼓」系の方がお尻をカバーする範囲が大きいので、自分の気持ちにも安心感を維持できる。半幅帯ならタレのある結び方がいい。
  • 普段着、お洒落着には「替え袖」「付け衿」などの「うそつき」系はおおいに活用すべし。(こだわりなし。単衣や袷なら礼装だって使っちゃうかも。かといって長襦袢も捨てがたいけど)

以上です。