化繊着物、野菜柄の小紋「もっと衣文を抜きなさい」

なんていうんでしょ、毎週稽古の日は決まって雪それもほぼ吹雪というね。
誰だぁ?雪女は~!だなんてふざけて皆を見渡す人、あんたでしょ~って笑う人、ほんと楽しい先輩たちです。あー幸せ。

さて、今日も頂きものを着て行きました。化繊の小紋です。踊りの稽古用らしく、裄もたっぷりで踊りやすかったです。

踊りの稽古で着るものは、床の汚れも汗の汚れも気にならない化繊着物がほんと重宝します。日舞専用の稽古場じゃないですからね、ほんとなら化繊オンリーが安心なのです。いつでもチャチャっと洗える化繊着物はほんとにありがたい。
今日は「もっと衣文を抜きなさい」と、この着物を下さった先輩に言われました。先生かも、○○ちゃんはあまり抜かないものねと。

特に衣装の時以外はあんまり衣文を抜きません普段では紬などのカタモノを着ることの方が多く、そういった着物ってあまり抜かないじゃないですか。

そのクセがあってヤワラカモノでもつい。確かに、今日は踊っていて衿元がだぶついてきていました。というのは、この着物は仕立ての時点で「繰り越し(衿下がり)と付け込み(衿の縫い代)」の寸法が、私の普段着ているものよりずっと多いのだと気付き、襦袢と着物の衿を抜き直すと、なるほどそのあとは踊ってもちゃんと安定してくれました。肩の線から胸元まできちっと自然に馴染むんですよね。

ほとんど気にしてなかったことなので改めて感心したことです。(今更かィ)
染分けの大人な色味のわりに、かぼちゃ、トウモロコシ、ナンバン柄がとっても可愛らしい着物ですよ。端切れの残りからパッチワーク?継ぎはぎ?な半衿を合わせました。
今日も、帯を結ばずやって来た先輩の(忙しく急いで駆け付けたらしい)半巾帯を可愛く(じゃなくて素敵に)結んでさし上げました。

ポンと帯を手渡され「はい結んで⤴なんでもいいから」と。
先輩だけど、なぁんだか可愛いンです。