黄八丈(鳶八丈)の対丈着物(リバーシブル着物)を着てみて

対丈着物の着心地を踊りの稽古で試す

対丈でリバーシブルの着物を、今日の稽古で初お披露目して来ました。
「対丈」を、先輩たちは「つったけ」「ツッ丈」という言い方するんですよ、ちなみに。
着物の柄が対丈にピッタリだって👍 
裏表とも着られることを面白がってくれ、裏面を見せながら、こっちは「丹前」みたいでしょ♪と言うと、皆さんから懐かしさを含んだ爆笑を得まして私も満足。
「丹前みたいって・・半衿や帯するんだから雰囲気違うでしょ」とフォローも。

ほんと、今回の対丈のお仕立てそのものも、それを着ることも実験。
あそびなんですよ!😁
対丈着物はゆったりとラフに着たいと思い、今回は帯板を使わず半巾帯はかなり下に緩く締めました。巾が細い方の帯板でもすればよかったかな?

お太鼓にするなら、こんな六寸帯(約23㎝巾)が合いそうだけど。
【粋夢】六寸帯 水玉&華/リバーシブル 

踊っても、着崩れとか気になることはありませんでした。それは抱き巾がゆったりしてるからか、腕の大きな動きにも動じませんでした(^^)

仕立てた対丈着物に気づいたこと

何点かお試し感覚ではありますが、部分的に仕立て寸法を変えてもらっていました。
抱き巾(胸巾)を少し広めにしたことで衿合わせがいつもより詰まった着付けになります。衣文の下がり寸法も他の着物より少なくなっていますから、これは男性の着流しに近いのですよ。それはイメージ通りです。

内揚げ(長さの余りを内側であげる仕立て)の位置が見えてます。今日の帯位置からだと少し覗くので、いつもの帯位置の方が無難ってこと。見えても別にいいけれど。

リバーシブルなので、もう一方の内揚げ位置はこれより少し下になっていました。裏面表面でその位置をずらさないと、生地の重なりでもたついてしまうからですね。なるほどと思いました。
そして衿(掛け衿じゃなくて本衿の方)についてですが、その長さは着丈や身巾によってほぼ決まっていますけど、これを短めにしてもらいました。衿先が帯の下線から長く出るのがどうも好きじゃなくてね。

私の、帯の位置が低いのもの関係しますが、思ってた以上に短かかったようで、衿先を引くときにちょっと引っ張りずらいかな(後でも衿の長さは直せる)

特別不便ということはないですが、仕立ててくれる方との打ち合わせってホント大事ですね。普通の仕立てとちょっと違うので、そこはもうちょっと深く話し合えば良かったなと思いました。

イメージしてたものが形になり、それを自分の体で体験し次に生かすという・・。楽しいものです。それも市場ではありえない仕立て代だからこそ出来たこと。
(当然、仕立てもあとの処理もそれに相応しいものなのよ。これはそれで十分なの)

ありがたいことです!