厳寒の紬着物に紬のしゃれ袋帯コ―デ|骨董市の掘り出し着物

北海道は今が本当に厳しい寒さ、厳寒の2月です。そんな凍てつく気候にピッタリな紬を今日は着ました。

骨董市と紬着物の面白楽しい思い出

これは、また面白楽しかった思い出のある紬なんです。私が初めて骨董市に行った時に購入したものでして、その周りで商っていた古物商店主たち(おじさん達)に羽織ってみろと冷やかされてね 笑 確かあれはまだ50代に入った初めの頃だったかな?

もちろん手にした瞬間に「素適!」と思ったものの、似合うかどうか?言い値で買おうかどうか?迷っていたんですね。

その女性店主はじめおじさんたちの、羽織ってみろコールから似合うぞコール、買え買えコールに負けて(というわけでもないが)価格もおまけしてくれての「骨董市デビュー記念 笑」で、私の元に来た着物というわけなんです。
東北地方の、いいとこの蔵出し(店主曰く)だと。ほとんど着られていないような保存状態の大変良いもので、他にも同じ持ち主さまからという様々な紬着物がケースいっぱいに入っていました。

色と質感がすっごいお気に入り。店主や古物商のおじさんたち、かつての所有者さまに感謝ですよ。いい出会いでしたね。

紬の着物に紬の帯

着物の八掛けがお洒落な紫色です。それでこの似た色味の帯にしたのです。もしこの着物が素朴な絣柄だったら、多分この帯は合わせなかったでしょう。

玉虫に光る糸で麻の葉柄が織り出されていますが、ボカシの入った一見無地にも見える織り。カジュアルから割とシックな装いも出来る応用範囲の広い紬着物ですね。

光の加減で紬糸がゴールデンに艶めきますよ。そこが好き。
ラフな紬の着物ですけど帯は袋帯。袋帯といってもカジュアルな「しゃれ袋帯」ですね。それも紬の。

「着物と帯の組み合わせ」の基本としてよく言われているのは「織りの着物に染の帯」ですが、あくまでコ―デにおいての一つの法則でしょ?違和感がなければ(着物とつり合いがとれていれば)OKですよね。

あとはもう自分の好み。紬着物のお洒落度(自由度)が増した近年ではそういった組み合わせも多いですね。

このしゃれ袋帯は、紬や柔らかものの小紋の他、付け下げ(柄にもよる)にも使えそうです。ごく薄い芯が入ってるようで、柔らかいけど張りがあり締めやすいです。垂れの裏には「石摺唐糸」と刺繍で表記がありました。
この帯も、驚きの価格だったのですよ。そのあたりはまた今度に。

前回この着物を着たのは去年の1月なんですね。(虫干し替わりに最低でも年に1度は着るように心がけてはいます)
この帯は新しく仲間入りしたので、さっそく帯の在庫管理 ②に入れておきました♡