昭和のウール着物、緑色コ―デ|着姿、右肩後ろのダブつき

ウール着物にも薄手から厚手までいろいろあるけれど、これはかなり厚手のシルクウール着物です。
基本的にはウール着物って単衣でいいのですが時には「袷」とか「胴抜き(八掛けのみ)」の仕立てもありますよね?これは裏など付けようものなら厚くて着ていられないんじゃない?と言うくらいの温かさです。

大島風です。当時のままだった「タグ」を見て、へ~これが大島風の模様織り方なんだぁ・・と妙に感心したものです。

生地の裏と表はこんな感じ。青、緑、金(黄土色)黒に見える紺で、遠目には「大島紬」を思わせるような柄になっていますね。
戦後に大流行した「大島風シルクウール、アンサンブル着尺」の反物でした。

2012年に初めて書いたページがこれです→ロング手袋と羽織の「乳」の位置、シルクウールのアンサンブル 去年暮れにも着てましたね→大島柄の・・

ウール着物の緑色コ―デ

家では足袋ソックスです。
今日は赤い長襦袢の気分でした。それで白半衿にして帯を着物と同系色にしたわけです。
半巾帯のグラデーション、薄い色を下にするか上に持ってくるかでも雰囲気がちょっと変わりますね。顔の近くに白っぽい方を持ってきたかったのでした。

どちらかというと似合わない色系なんですよねハッキリした濃い緑や青って。でも金(黄土色)が入ることでキツさが和らぎ、更に白半衿が首から顔へと馴染ませてくれる。

和服って不思議ですよね。洋服なら絶対に着ない色味や柄でも着られちゃうんだから。

着物を着る時、注意してること

珍しくちょっと下から後ろ姿をば。背も高く見えますね。

撮ったものを見てうっかりでした。着方がねじれていましたよ。衿中心が真ん中にきていません。なのに腰で右にねじれて、裾の方に向かって左にねじれてる。ナンじゃこりゃ。
家で着てる時は後ろを確認し忘れる。どうりで下前(右前)のおはしょりが短かった訳です。(右肩後ろ、肩山が下がり過ぎたためにダブつきが。その分左脇の打ち合わせが浅くなりおはしょり分が短くなった)

普段から着る時には上半身の下前(右前、右身頃)に注意しています。右身頃をきちっと左脇まで合わせる。

それはなぜかというと、右の肩甲骨下あたりに出る斜めのダブつきを防ぐためです。たまにあるんですよね右肩後ろがダブついてる時が。要するに右肩下がりが、下がり過ぎてしまうということ。分かります?上の写真もそれと似たような現象です。

このときは、だいたい下前のおはしょり(内側のおはしょり)が短い状態になってたりします。

着物を着始めた頃それに気づき、自分の右肩が下がってるのかと思ったことがありました。でも違うんですよね。単に着方の違い。

けっこうそういった「右背中の斜めダブつき状態」の人を見ることも多しです。踊りの先輩にも。人様を見て自分も気を付けるようになったわけで、ささっと着ると下前をぞんざいに処理しちゃうってこと、しばしばあるんですよね。

自分のクセ再認識でした。腰紐を締めたあとの、上半身の下前を丁寧にだわ。


この内容の続き書きました
化繊の小紋、スモーキーピンクに花柄|腰紐締めたら必ずすること