ウールの「道中着」を「袖なしの羽織もの」にお手軽リメイク

提案~道中着を「袖なしの羽織もの」にしませんか?

裄の合わない道中着、色柄が好きだけど着てない道中着など・・もし有ったら袖を外しちゃって、普段着物に便利な「袖なしの羽織もの」にしない?

一例としてですが、この写真のは”羽織からのリメイク”で、袖の他に衿も直すという(もしかしたら脇縫いも?)けっこう大掛かりなものです。
けど、そんな高度なことはせずに、
今回、私は「道中着」の袖を外すだけ(端のクケ縫いは必要だけど)という、超簡単なリメイクで「袖なしの羽織もの」にします。
母の衣装ケースに入っていた、ウール(ウール90%、シルク10%)の道中着です。もっと濃い色の紬風生地で、更紗柄の別生地が裾にパッチワークされています。
私が和装をし始めた頃はこれをよく着てましたし、まだまだこの先もずっと着られます。

けれど、近頃はあまり着なくなってました。
なぜかというと、以前と少し好みが変わって「羽織」や「道行」も着るようになったのと「道中着」はこの他にも有るからです。

そこで、季節の中間着としてならこの先も着てあげられるかもナ😃ということで、超簡単リメイクの「袖なしの羽織もの」に。もうこれはリメイクとは言えない手軽さですけど。

道中着の袖を外すだけ「袖なしの羽織もの」簡単すぎるリメイク法

ハイ、このように袖を外すだけです。

袖の外し方ですけども、これはミシン縫製でしたが手芸アイテムの”リッパ―”を使えば生地も傷めず糸の解きも楽に出来ます♪

袷仕立てなので表地裏地の2枚解きました。袖付け止まり部分はキッチリきつく縫い留めてあるので、そこだけ気を付ければ大丈夫。
両袖を外した図

外した身頃側の端を、クケ縫い又はマツリ縫いすれば完了です。表地と裏地は、引きつらないよう平らに置き待ち針して👍
解くと分かるのが、、これ、裏地の方が表地よりわずかだけど寸法が小さかったよう。微妙にツル。表地にクケ縫いするのに少々無理が生じるのね。

それは左の肩だけで、右肩のは大丈夫でした。既製品にありがち?まあ、なんとかなる。
裏地の縫い代を、元のより出して縫い付けます。
TV観ながらでもゆっくりチクチク縫いましょう。仕上げにアイロンして、明日は早速これを着ようと思います。

まだちょっと寒いけど道中着だと見た感じが重い・・という時など、袖が無いだけで気分も見た目も軽快になりますね。

翌日の、これを着た感じはこちら→ 温泉に行くなら着物~

着物類はリメイクしながら末永く

着物始めの頃に、この付録が欲しくて手にした雑誌「美しいキモノ」。一番上の写真はここに紹介されていたリフォームの中の1枚です。専門的なことは出来ませんがいろいろと参考になったものです。
下の写真、この上っ張りは紬着物からのリメイクですね。

ウールの着物を、道中着や上っ張り(手首のゴム入り)にしてよく私もリメイクに励んだものです。こういうのが好きな人にはプレゼントしたりしてね、洋服の上にも着られるので喜ばれたんですよ。

今残ってるのは羽織を利用した「袖なしの羽織もの」で、ページ欄にリメイクの羽織ものとして記してます。今回の羽織ものもここへ追加しておかなくては~